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レーヴァティン
第八十六話 票田その八

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「ショートヘアの女の政治家に多いけれどな」
「反面教師にしてるのは」
「ああ、運動家あがりとか元検事とかタレント出身とか色々いるけれどな」
「そうした女の人の政治家さん達はなのね」
「反面教師にしてるぜ」
 こう言うのだった。
「絶対にやったらいけないってな」
「ああした人達みたいなことは」
「何があってもな」
「まあそうした人達って変な人多いわよね」
「そうだろ」
「学者出身の人も元弁護士の人も」
「何で野党でな」
 久志は起きた世界での日本の政界の話をさらにした。
「女の人で髪の毛が短いとな」
「まともな人がいないっていうのね」
「一言で言うと馬鹿だな」
 誰でも知っている言葉だった。
「馬鹿女が多いんだってな」
「それね、私もね」
「そう思うだろ、この手の政治家」
「どういう訳かね」
 首を傾げさせてだ、留奈は久志に答えた。
「私もそう思うわ」
「そうだろ」
「ええ、本当にね」
「自分に甘く他人に厳しくてな」
「政策は何もなくて騒ぐだけで」
「マスコミの人気だけあるな」
 つまり中身のない、というのだ。政治家は政策を出すものだがその政策なしで他者の揚げ足取りばかりで何の中身があるというかというのだ。
「そうした政治家にはな」
「なりたくないのね」
「理想はあれだよ」
「誰なの?」
「俺的には伊藤博文さんかな」
 明治の元勲にして近代日本を創り上げた政治家である。
「吉田茂さんだな」
「大きい目標ね」
「実はニコポンも好きだしな」
 桂太郎だ、無類の人たらしだったと言われている。
「ああした政治家にな」
「なりたいのね」
「田中角栄だっていいと思うしな」
 今も何かと言われている政治家だ、大人物だったことは事実だろう。
「何ていうかしっかりした政策があってな」
「器もある」
「そんな政治家になりたいんだよ」
「それで選挙もなのね」
「考えてやってるんだよ」
「角さんみたいに」
「実際金も使ってるな」
 その田中角栄の様にというのだ。
「俺もな」
「大きくね」
「政治をやってな」
 そしてというのだ。
「この島を統一していきたいな」
「それでまずは」
「ここの選挙だよ、本当に選挙で負けたら」
 この時はというと。
「政治家はな」
「もうそれで終わりだから」
「そうだからな」
 結局民主政治においてはまず当選するかどうかだ、それが出来なくては政策の実現も何もないのが現実だ。
「勝つぜ」
「それを目指すのね」
「護民官になるぜ」
 まずはというのだ。
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