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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 ーそれぞれの愛情ー
赤翼の貴公子
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IS学園の訓練用アリーナに、赤く輝く膨大な粒子のようなものを展開させながら宙を華麗に舞う一人の少年がいた。
背中に装備されている翼は血の彷彿させるように赤く、対照的にその他の部位は鮮やかな青空を思わせる如く澄み切った青色をしている。
少年は背部のウエポンラックから二つ折りにされた剣を引き抜くとそれを展開する。機体の全長を上回る巨大な剣を構えた少年は一気に下降すると目に留まらぬ速さで訓練用のダミーを横一線に切り裂く。そのままダミーを蹴り飛ばすと素早くビームライフルを出現させダミーを撃ち抜いた。

すると、今度は空中に彼を覆うように大量のダミーが降り注ぐ。少年は一瞬だけ上を見上げると左肩部のビットを展開する。形状の異なる計8基のビットの先端からピンク色のビームが発射され次々にダミーを撃ち落としていく。しかし全てを撃ち落とすことは出来なかったのか、数個のダミーが少年目掛けて落下してくる。
少年は一瞬顔をしかめたが、焦ることなく右手に持っていた剣を仕舞うと背中から大型のビームランチャーを取り出す。ISの武装とは思えない巨大な銃口から放たれた赤と青の混じった極太のビームは跡形も無くダミーを薙ぎ払う。
が、そこまではよかったのだ放たれたビームはそのままアリーナの天井に直撃し大きな穴を作った。

(し、しまったァァあああああッ!! またやっちまた……)

少年は頭を抱えたが素早く周囲を見渡す。

(よ、よし! 今なら誰もいねェ…。ここはこっそりドンズラかましてーーー)

「どこに行く気だ? 神鬼」

ISを解除し、逃走を図ろうとしていた少年こと神鬼大和にだだっ広いアリーナに響く冷たく重い声が投げ掛けられた。

「お、織斑先生……」

「ほう。流石にこの場では言葉使いがなっているようだな」

大和はブルブルと震えながら鬼の形相で仁王立ちする担任教師である織斑千冬を見詰める。よりによってこの鬼に見つかるとは自分の不幸を呪った。

「無断でのアリーナの使用、器物損壊、おまけにそれを無視して逃走を図るとは…流石は学園一の問題児と呼ばれるだけのことはある」

「お、お褒めの言葉光栄でございます……」

少しでも場の雰囲気を和ませようと精一杯のボケをしたつもりだったが、それが返って逆効果になったのは言うまでもない。

「一体貴様は何度言えばわかるのだろうな。口で言ってもわからぬ者にはその身に叩き込むしかあるまい」

ボキボキと手を鳴らしながら接近する千冬に、大和は思わず身震いがした。

「お、織斑先生! ど、どうかご勘弁を…!」

「今日でその台詞は何度目だ神鬼。かれこれ50回以上は聞いてるぞ?」

「ひっ!?」

千冬は大和の頭を掴むと目が全く笑っていない笑顔でこう言った。

「最後に言い残すこと
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