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許されない罪、救われる心
104部分:第十話 襲撃の後でその三
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「救いはあるべきじゃないかな」
 葉月は歩きながらこんなことを話した。彼の話を聞く弥生はずっとフェンスに背をもたれかけさせている。そのフェンスの向こうにもう一重フェンスがある。

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