第百九十四話 それぞれの国の活劇その一
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第百九十四話 それぞれの国の活劇
翌朝僕は四時半に起きた、お酒を飲み過ぎたせいか喉が渇いてそのせいで起きた。
起きた時の気分は正直言って最悪だった、それでその最悪の気持ちの元凶である二日酔いをお風呂ですっきりさせてだ。
食堂に向かって食べてからだ、一旦部屋に戻ろうとするとジューンさんと水蓮さんから声をかけられた。
「朝起きた時随分辛そうだったネ」
「今はどうあるか」
「あれっ、二人共見てたんだ」
僕は二人に顔を向けて応えた。
「四時半に起きたけれど」
「丁度お風呂に入る時に見かけたヨ」
「ランニングに行く途中だったあるが」
「その時義和死にそうだったけれド」
「今は平気あるか」
「うん、お酒抜いたから」
それでとだ、僕は二人に答えた。
「だからね」
「すっきりしてなのネ」
「大丈夫あるか」
「この通りね」
僕は二人に笑って話した。
「相当汗かいたしね、サウナで」
「二日酔いにはサウナネ、アメリカはシャワーばかりだかラ」
ジューンさんはアメリカ人として話した。
「サウナ入る発想はずっとなかったノ」
「シャワーでもお酒抜けるけれどね」
「あんなに抜けないヨ」
サウナみたいにはというのだ。
「本当にネ」
「それでなんだ」
「そう、サウナ最高ヨ」
ジューンさんは笑ってこうも言った。
「シャワー以上にすっきりするしネ」
「中国でも最近はシャワーばかりあるな」
水蓮さんも話してきた。
「お水の都合もあるあるからな」
「それでなんだ」
「こっちは硬水ある」
日本の軟水とは違う。
「それである」
「シャワー主流なんだ」
「硬水のお風呂は違うある」
「お水の質が違うと」
「お風呂もまた違うある」
それでというのだ。
「だからある」
「そうしたお風呂もなくて」
「それである」
まさにというのだ。
「日本みたいにいつも入るという訳ではないあるよ」
「そうなんだね」
「むしろお風呂の国は少ないと思うあるが」
「お湯のお風呂はそうだね」
僕も言われて否定しなかった。
「ハンガリーとかは入っても」
「身体は奇麗になるあるが」
「シャワーもね」
「けれどお酒の抜け方が違うある」
まさにとだ、水蓮さんもこう言った。
「本当に」
「それでね、僕もね」
「サウナに入ったあるか」
「あとお湯にも入ったよ」
こちらのお風呂にもだ。
「それですっきりしたよ」
「それはいいことあるな」
「いや、昨日ワイン三本飲んだから」
本当にいつもかなり飲んでいる、それで昨日もだった。
「三銃士読みながらね」
「ああ、あの小説ネ」
「フランスの小説あるな」
二人もこの作品については知っていた。
「ダルタニャン
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