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おぢばにおかえり
第四十八話 合格してその十八

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「自分が凄く嫌な人間だってわかるから」
「最初からですか」
「そんなことはしないでね。大学に入ってからもそれからも」
「わかりました」
 私は先輩のお言葉に強い声で頷いて答えました。
「絶対にそうします」
「本当にお願いね」
「はい、それで先輩これからは」
「ちょっと私の所属の詰所に行くの」
「それで今からですか」
「大学でやることも終わったし」
 それでというのです。
「今からそこに行く為にね」
「商店街を通ってですか」
「途中買いものもするつもりだし」
 このこと考えられてとのことでした。
「それで今からって思ったらね」
「私達と会ったんですね」
「ええ、ちっちの合格も聞けたし」
 私と会ったのは本当にたまたまというかこれでお引き寄せでした、人と人の出会いは不思議なものが多いですが今の私達もでした。
「よかったわ、じゃあね」
「はい、また」
「あとそっちの子だけれど」
 先輩はまたここで阿波野君を見て言ってきました。
「大事にしてね」
「阿波野君をですか」
「ええ、これからもね」
「あの、この子今先輩に酷いこと言ったんですが」
 かなり怒っています、何で先輩にそんなこと言うのって思っています、
「それでもですか?」
「酷いことは言われてないわよ」
「そう、ですか?」
「言われて当然のことだから」 
 また悲しい感じのお顔になって言う先輩でした。
「誰かにね」
「そうなんですか」
「そう、だからいいの」
 先輩に言ったことはというのです。
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