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仙女の正体
第二章
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 二人を自分の家に呼んで食事の麺を馳走しながらそのうえでさらに話した。麺は鳥ガラスープでうどんに似た麺だ。
 三人でそれを食べつつだ、村長は言うのだった。
「どうかあの女がです」
「吸血鬼だって証拠を暴いてか」
「そのうえで退治して欲しいですが」
「それじゃあね」
 麻友が微笑んで村長に答えた。
「この騒ぎ解決させてもらうよ」
「それは有り難い」
「絶対にそうするから。あとね」
「はい、何でしょうか」
「死んだ子供達はどうなってるんだい?」
 麻友は面を食べつつ村長に尋ねた、麺の具は淡水魚に野菜そして羊肉と多い。しかも麺やスープの味自体もいい。
「復活させていないみたいだけれど」
「はい、復活の術を使える僧侶や医師がいましたが」
「真っ先にだね」
「子供達が攫われる前にです」
「殺されたのかい?」
「いえ、攫われました」
「女仙人にかい?」
 麻友は村長の話に余計怪訝な顔になって尋ねた。
「そうなったのかい?」
「どうやら」
「そうなんだね」
「ですから子供達を甦らせることも出来ず」
「余計に困ってるんだね」
「そうです、前は村人に薬や術をくれていましたが」
 それがというのだ。
「急にです」
「子供達の血を吸う様になって」
「最初の事件のすぐ後で魔女が村に来て何か言おうとしていました」
「その話はどんな話だったんだろうな」
 幸田も麺を食べつつ言った。
「一体」
「何かの嘘でしょう、そう思いまして」
 それでと言うのだった。
「追い払いました」
「そうしたんだな」
「そうです」
「そのこともわかったぜ、じゃあおいら達二人でな」
「今から森に行って来るからね」
「ちょっと待っていてくれよ」
「少しの間ね」
 麻友も村長に言う、そしてだった。
 二人で森に向かった、その時村長達に仙女もっと言えば女妖術師を退治した時の謝礼の話を聞いたがそれはよしとした。
 そのうえで子供達を自分達の復活の術で復活させて村人達特に親達を子供を失った悲しみから解放させた。
 そしてだ、そのうえでだった。
 二人は仙女がいるという森に入ったが麻友は二人だけになったところで幸田に言った。
「子供達の話を聞いてもね」
「ああ、復活させたな」
「けれどね」
「子供達も術で目と耳を駄目にされててな」
 それでというのだ。
「一切何もわからないまま殺されててな」
「情報聞けなかったね」
「残念なことにな」
「あのね、これはね」
 麻友はさらに言った。
「吉君も思ってるよね」
「これ吸血鬼じゃねえだろ」
「そうだよね」
「喉の前を切って血を吸うなんてな」
「あたしの種族バンパイアだよ」
 他ならぬ吸血鬼だとだ、麻友は話した。
「あの村吸血鬼の人いないから知らないんだね」
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