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西瓜合戦
第四章
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 玲子と弥生は大蛸そして西瓜達との戦闘に入った、西瓜はその身体を激しく回転させつつ体当たりを仕掛けてくる、高速で変化球の様に動いてくる。
 大蛸は八本のうねうねと動く足で攻めてくる、玲子はその両方を槍で弾き返しつつ弥生に対して言った。
「弥生ちゃん、まずはだよ」
「はい、時魔導士の術ですにゃ」
「それで連中の動きを遅くしてくれるかい?」
「わかりましたにゃ」
「あたしも使うからね」
 玲子の術は知力の関係で威力が弱い、だが使うのと使わないのでは全く違うのでそれで使うというのだ。
「そうするね」
「はい、じゃあお願いしますにゃ」
 こう話してだ、二人はまず術で相手の動きを鈍くさせた。そのうえで自分達の動きも速くしてだった。
 敵に向かった、動きが鈍くなった大蛸と西瓜達は二人の敵でなく玲子も弥生も攻撃を何なくとかわしてだった。
 玲子は槍、弥生は術で敵を倒していった。玲子は槍で西瓜達を両断してだった。そうして蛸も攻めてだった。
 西瓜達を全部倒し蛸に大きなダメージを与えるとさらにだった。
 蛸は昼と同じ様に海に向かって逃げた、玲子はあえて追わず蛸に対して光るブローチを投げつけた。
 するとブローチはくっついてだ、そしてだった。
 蛸と共に海に入った、玲子は蛸を見てそうして言うのだった。
「じゃあ後はね」
「はい、場所がわかればですにゃ」
「そこに行こうね」
「そうしますにゃ」
「ただね」
 玲子は弥生にあらためて話した。
「わかるね」
「はい、海ならですにゃ」
「弥生ちゃん泳げるね」
「起きた時でも学校の授業に出てますにゃ」
「プールで泳いでるね」
「そうしてますにゃ」
「だといいよ、あたしは水泳も得意だしね」
 玲子は自分のことについては言うまでもないという口調で笑て話した。
「だからね」
「若し海でもですにゃ」
「追いついていこうね」
「そうしていきますにゃ」
 二人で話してだ、そしてだった。
 あらためて周りを見た、見れば倒した西瓜達が転がっていた。それで言うのだった。
「待つ間ね」
「西瓜をですにゃ」
「このまま放っておいてもどうしようもないからね」
 だからと言うのだった。
「それでね」
「まずはですにゃ」
「そうだよ、西瓜を食べてね」
 倒した彼等をというのだ。
「鏡を見ていようね」
「では」
「十個はあるね」
 玲子は自分達が倒して転がっている西瓜達を見て言った、見れば殆どが玲子の槍や弥生の氷の刃の術で両断されていて奇麗なものだ。
「食べられるね」
「あの、ですから私はですにゃ」
「だからあたしが九個とね」
「私の食べた残りをですにゃ」
「食べるよ」
「西瓜九個以上もですにゃ」
「食っても平気だよ、あたしは」
 弥生に笑って話した。

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