暁 〜小説投稿サイト〜
魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第14話 小話詰め
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
◆ オセロしよう ◆

904「オセロやろー!」
89「でも、オセロなんてなくない?」
904「だいじょーぶ! ちょっと待ってねー」

 ……何だ? "オセロ"とは。

琴葉「……おい、持ってきてやったんだ大人しくしろよ」
904「ありがとー!」
琴葉「…………翁が居なければ、全力で殴って終わりに出来たのに」

 …………おい、報告するぞ。

4「でも、いきなりオセロなんて、如何為たんだ?」
904「実は、要ちゃんが『琴葉にゲームで勝ったことが無い』って言ってたから、俺もゲームがしたくなったんだよね。で、思い付いたのがオセロだったと」
89「琴葉ちゃん、すっごくゲーム強いんだね」
琴葉「……一時期はギャンブルで稼いでたからなぁ」

 ………………今なんて?

89「ん? 琴葉ちゃん、何か言った?」
琴葉「いや、何でも無い……」
4「"一時期はギャンブルで稼いでた"って言ったな。如何言うことだ」

 よく言った。

琴葉「……………………いや、チョットお金が足りなかったんだ」
904「思いっ切り依存してたのに、何言ってんだろーなー」

 看守がそれでいいのだろうか。
 てか、今なんでグレースは依存してたって……

琴葉「うぐっ……まぁ、それは私の私物だから、壊さない限り好きに使っていいよ」
「「「「はーい」」」」

 ……まぁ、いいか。

 トーナメント戦の様なものをした結果、一位はグレース、二位はシン、三位はハクだった。俺はルールが分からないので、参加していない。



◆ 狂ったメイドと狂った看守 ◆

琴葉「さぁて、御前等賭け事するぞー」
響・仁「「は?」」
琴葉「ナニ? ゴ主人様ノ命令モ聞ケナイノ?」
響・仁「「……仕方ない」」

 ふふふ、流石。私の教育を思い出したっぽいな。
 断ったり失敗したり手を抜いたりしたら、それ相当の罰を与える私は、当時、組織で一番恐れられていた。まだ可愛い少女なのに、何でかな?

琴葉「昔はよく、任務でも、プライベートでも、裏カジノに出入りして、大儲けしまくったからなぁ! お前ら、まだ私に勝ったことないよね」
響「……イカサマ師が」
琴葉「その場で見破れないんだから仕方ない! それに、今時イカサマしないヤツの方が少ないさ」

 魔法が使えるこの世界では、カードの柄を変えることなど、寝るより簡単だ。なので、私がそれにハマってた頃は、それを見破る魔法を見付ける魔法を研究していたくらいだ。
 それを一番最初に見付けた私は、それを使ってイカサマを見破り、自分がした時の対処法を考え、それを相手にされた時の対処法を……と考えていった。結局、私の全ての策を出すことはなく、まだ数百程対処法が余っている状態である。それをどうにか
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ