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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第12話 その後
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を教えちゃっていいの? 二人に言うかもしれないよ?」

 グレースが満面の笑みを浮かべて問う。対して、琴葉は一瞬動きを止めた後、笑い出した。

「アハハハ! そんな事心配してると思ってるの? お前は裏切り者だよ? 魔法の会合が開かれた時、必ず組織で、そのためだけに雇ったヤツを参加させるような、非常に用心深い組織が、裏切り者の言葉なんか信じるわけ無いでしょ! 例えお前があの二人に言ったとしても、あの二人は信じない」
「ハハッ、そうだね」


 間。


「って、何で話したんだっけ!?!? この変態を信じるとか、マジ無理なんですけどー!?」
「ねぇ酷くない!? 何で変態!? イケメン枠だよ、俺!」
「はぁっ!? 顔面偏差値二三点が何言ってんの!?!?」
「ひっく!! 絶対低くしてるでしょ!」
「自惚れんな! イケメンは自他共にイケメンと認め、イケメンではないヤツに、『イケメン死ね!!』とか言われて、イケメンオーラを放つことが出来るようなヤツを言ってんだよ!? 前、一回でもイケメン死ねとか言われたことあんのか!?」
「…………ない」
「だろぉ!? お前がイケメン枠な訳ないんだ! お前、いつも四番とレンにイケメン死ねとか言ってんじゃねぇか! もう一舎のイケメン担当は四番とグレースって決まってんの!! 興味ないけど!!」
「でも変態は酷いって!」
「ピッタリだよ! この前だって、房の前に悪戯で置いてみたえっちな本に一番最初に食いついてたじゃん!」
「ぐっ……それは男として仕方な」
「仕方ない訳あるか! 目の前を通った女性看守を、舐め回す様な視線で追いやがって。反省しろ、変態担当!!」
「………………………………すいませんでした」

「ゴラ"ァ!! 医務室で騒ぐなボケェ!!」
「ぎゃぁあああああ! ギブ、ギブゥウウ!! 首絞まってるからぁあああ!!!! たすっ、助けてぇぇええええ!!!!」
「だから、静かにしろっつってんだろうが! レンみてぇに大人しくしやがれ!!」
「翁もうるさいじゃ……痛い痛い痛い痛い!! ストップ、これ以上は死んじゃ」
「うるせぇ!!」
「ぎゃぁぁぁぁあああああああああ…………」

 ―――シリアスを返せ。

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