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星河の覇皇
第六十九部第三章 謀略の始動その十五

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「その二つだけでもです」
「権限としてはですね」
「大きいです」
「だからですね」
「はい、今回は統合作戦本部が行いますが」
「やがては」
「情報局の様なものがです」
 ディカプリオは言った。
「生まれるかも知れません」
「CIAの様な」 
 アメリカ中央情報局だ、二十世紀はかなりの悪名も誇った。
「そうした存在がです」
「生じますか」
「軍の外にも」
「そうなるかも知れないですね」
「今回の謀略は軍と警察が請負いますが」
「これからはですね」
「そうなるかも知れません」
 実際にというのだ。
「政府の考え次第ですが」
「ですか、では」
「今回については」
「統合作戦本部で」
「わかっています、ではこちらで謀略を行っていきます」
「それでは」
「そしてですが」 
 劉はバールとディカプリオの話が一段落したところでディカプリオに声をかけた。
「情報ですが」
「はい、外縁部の各勢力の」
「情報をお渡し下さい」
「わかりました」
 ディカプリオは劉に一言で答えた。
「それでは」
「その様に」
「そしてですね」
「その情報を素にして戦術戦略を組み立てていきますので」
「宇宙艦隊司令部と共に」
「そうです」
 ここでマクレーンも言う。
「いつも通り」
「ではすぐにお渡します」
「そして状況が変わる度に」
「新たな情報をですね」
「お伝えします」
「勝利の為に」
「損害を最低限にし」
 そうしてというのだ。
「その為にも」
「では」
「はい、お任せ下さい」
 情報のことはというのだ。
「是非」
「それでは」
 情報のことも話した、そして。
 バールは三人の元帥達にだ、あらためてこう言ったのだった。
「さて、辺境はこれでまとまりますが」
「これで一つの問題が解決し」
「そして、ですね」
「それからは、ですね」
「はい、この作戦の後は」
 バールはこう言った。
「大きな軍事行動も計画もありません」
「マウリア、及びサハラとの国境ですが」 
 マクレーンはバールにその宙域の話をした。
「防衛ラインの構築はです」
「順調にですね」
「進んでいます」
「それではですね」
「はい、予算もです」
「あのままで」
「充分かと」
 こうバールに言うのだった。
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