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レーヴァティン
第八十四話 ローマに戻りその四
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 それでというのだ。
「絶対に入れたらあかん」
「それがな」
 久志は美奈代に難しい顔で述べた。
「その家におっさんの母親がいてな」
「ああ、その母親が甘やかしててか」
「いい歳なのにベタベタ付きっきりで甘やかしててな」
「それでかいな」
「家にいきなり来て大飯食ってたんだよ」
「難儀な話やな」
「それで本当に母親以外の家族がいつくのかって心配したらな」
 その時にというのだ。
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