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レーヴァティン
第八十四話 ローマに戻りその二
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「こっちの世界でもな」
「悪妻より悪夫だね」
「そっちの方が多いだろうしな」
「それはあるな、悪い男に泣かされている女は多い」
 正も久志にこう言った。
「馬鹿な旦那に泣かされている奥さんもな」
「それ多いよな」
「酒と博打と女に溺れ暴力まで振るう」
「最低な奴いるからな」
 久志も顔を顰めさせて述べた。
「人生相談の番組に出るみたいなな」
「そうした奴は実在する」
「そうなんだよな」
「そしてだ」
「奥さんも子供さんも不幸にするよな」
「こうした奴は生きていなくていい」
 正はこうまで言った。
「それこそな」
「まあそうだな、俺もな」
「そんな男はだな」
「最低だと思ってな」
 そうしてというのだ。
「生きていなくてもな」
「いい」
「そうだよな、奥さんや子供に暴力振るうとかな」
「そうした奴の暴力は酷いと相場が決まってるしな」
 暴力といってもランクがある、こうした輩のそれは日教組の教師と変わらないレベルにまで至っているのが常だ。
「だからな」
「そうした奴はな」
「本当にだ」
 まさにというのだ。
「生きていても意味がない」
「そもそも自分より弱い相手だからだよな」
「反撃出来ない相手だからだ」
 腕力で劣る、それでだ。
「遠慮なく暴力を振るう」
「それは卑怯だしな」
「そういうことをする奴はだ」
 それこそというのだ。
「生きている価値がない」
「そこまで最低だな」
「学校の教師でもいるがな」
 生徒に暴力を振るうだけでなくだ。
「家では家族にもだ」
「というか生徒を虐待しているとな」
「家族にそうしていてもな」
「当然だよな」
「自分より弱い相手だから居丈高に振る舞いだ」
 何も反撃出来ない相手だからだ。
「虐待する、そんな奴はな」
「生きている価値なんてな」
「ない、俺はそんな奴が大嫌いだ」
 実際にだった、正は嫌悪感を露わにさせて言い切った。
「だから俺も結婚するとな」
「自分を高めてか」
「そんな奴にはなりたくない」
 自身の妻そして子供に暴力を振るう様な輩にはというのだ。
「絶対にな」
「じゃあそう思ってな」
「ならないことだな」
「反面教師ってやつだな」
 久志は正にこう返した。
「本当に」
「そうだ、ああはなるまいと思って努力する」
「人間そうした相手もいるな」
「俺にとってはそうした奴こそがだ」
 その嫌悪感を露わにして言ったその輩こそがというのだ。
「最大の反面教師だ」
「そうだよな、俺もな」
「そうした奴はだな」
「反面教師だよ」
 実際にというのだ。
「それでだよ」
「なりたくないと思っているからこそか」
「気をつけてるんだよ」
「ではハンナさんにもか」
「そんなことするかよ」

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