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星河の覇皇
第六十九部第三章 謀略の始動その十二
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「民主主義の軍隊では」
「どの部門が担当であるかは」
「わかりにくいです」
「はい、サハラに近年まであった独裁国家ならです」
 劉が言う。
「よく秘密警察等があり」
「彼等がでしたね」
「謀略を担当していました」
「そうでしたね」
 二十世紀で言うとゲシュタポやKGBだ、戦隊主義国家において影の仕事を受け持っていた組織である。
「シュタージ等」
「情報を密かに集め」
「国家への不穏分子を粛清する為にもです」
「様々な情報を手に入れていました」
「そうでしたね」
「しかしです」
「民主主義国家ではそうしたものはありません」
 奈前だけの民主主義国家ならともかくだ。
「それは連合もです」
「不満は主張すればいいですし」
 政治家に言うこともネットや書籍で訴えることもだ。
「それにです」
「個人情報を集め粛清する必要も」
「ありません」
 そうしたこともというのだ。
「だからです」
「連合には秘密警察は存在せず」
「謀略を行うとなると」
 それを担当する組織はというのだ。
「どうしても限られます」
「外務省等はそうした仕事もしますが」
「しかしですね」
「はい、軍はです」
「我々制服組はです」
「あくまで軍人です」
 職業としてのこの立場だからだというのだ。
「どうしてもです」
「はい。、連合においては」
「どうしてもです」
 それこそというのだ。
「軍人は戦場において戦う、災害救助を行う」
「謀略を担うことは少なかったです」
「外務省や国防省の背広組の担当でしたが」
「しかし今回はです」
「どうも背広組の方々も」
「はい、連合においては」
「謀略に疎いので」
 それが為にというのだ。
「どうしてもですね」
「今回も官僚としての仕事に専念され」
「官僚は官僚ということですね」
「そうなりますね」
 ここでは悪い意味ではない、官僚が自分の職務に専念してそれを全うしているということだからである。これが悪い筈がない。
 しかしだ、ディカプリオはこう言ったのだった。
「連合は権謀術数が渦巻いていますが」
「その中においては」
「それは政治家の世界であり」
「官僚は官僚ですね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「政治家の方々が使われるものです」
「各国間の政治として」
「若しくな内部の権力闘争で」
「官僚の世界にあろうとも」
「各国間の謀略となりますと」
 それこそというのだ。
「政治の世界ですね」
「はい、まさに」 
 連合は政治家と官僚の区別がはっきりしている、その為官僚は実務に専念しているのだ。権限も他国に比べて小さい傾向がある。
「こうしたことは」
「そうなりますね」
 こうバールと話した、そして。
 ここでだ、劉がこう
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