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おぢばにおかえり
第四十八話 合格してその十四

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「宗教学科に」
「おめでとう、じゃあ来年からはまた一緒ね」
「同じ学校ですね」
「会った時は宜しくね」
「こちらこそお願いします」
「私は保母さん目指してるけれど」
 先輩は私にご自身のことをお話してくれました。
「他にも教員免許や図書館の書士の資格もね」
「目指されてるんですか」
「そうなの、色々資格持っていた方がいいから」
 将来を考えると、というのです。
「だからね」
「そちらの勉強もされてるんですね」
「そうしてるの」
「そうですか、私の場合は」
「ちっちはお家継ぐからね」
「教会長の資格は絶対に必要です」
 私の場合はそうです、とにかくお家を継ごうと思うとどうしても協会長の資格をいただく必要があります。
「ですから」
「学校の資格とはまた別ね」
「そうなんですよね、これが」
「ちっちの事情があるからね」
「はい、お家の」
「それじゃあ学校で貰える資格はどうするの?」
「それは考えてないです」
 今の段階ではです。
「学校の先生とか学芸員とか」
「あと書士も」
 学校、博物館、そして図書館です。
「全部あるといいわよ」
「おぢばには全部ありますしね」
「ええ、就職にも有利だし」
「その就職が私の場合は」
 もう決まっています、このことはいいことだって言われます。将来のお仕事がもう決まっているならです。
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