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ドリトル先生と日本の鉄道
第二幕その二
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「学ぼうね」
「それじゃあね」
「今回も皆で行こうね」
「そして楽しもうね」
 動物の皆も言ってでした、そしてです。
 先生は皆と一緒に鉄道博物館に行きました、するとです。 
 最初に入り口の蒸気機関車、D−51を観ました。そうして先生は目を細めさせてこう言ったのでした。
「日本を代表するね」
「蒸気機関車なんだ」
「そうなんだね」
「かつて日本中で動いていた」
「そうした蒸気機関車なんだね」
「そうだよ、これに引っ張られてね」
 そうしてというのです。
「沢山の車両が線路の上を走っていたんだ」
「そうだったんだね」
「日本に電車が普及するまでは」
「そうだったんだね」
「もうなくなってしまったけれどね」
 それでもというのです。
「日本でもね」
「蒸気機関車が走っていて」
「その代表がこれなんだ」
「D−51なんだ」
「そうだったんだ、凄く恰好いいね」
 先生はその車両を観つつ皆にこうも言いました。
「本当に」
「そうだよね」
「これに乗って走っていきたいね」
「そうしたいね」
「うん、僕達もかつてはだったね」
 先生は皆に昔のこともお話しました。
「こうした鉄道に乗っていたね」
「ああ、そうだったね」
「サラさんが結婚する前は」
「王子とはじめて会った頃にも」
「蒸気機関車に乗っていたね」
「そうだったね」
「懐かしいよ。煙が入るから窓を空けることは難しかったり」
 先生は自然に暖かい目になっていました、その頃のころを思い出して。
「特にトンネルの中に入る時は」
「そうそう、煙が外に逃げなくてね」
「蒸気機関車の煙が」
「だからトンネルに入る時はすぐに窓を閉める」
「そうしていたよね」
「あの時は」
「今思うと不便だったけれど」
 それでもというのです。
「今思うとね」
「うん、懐かしいよね」
「あの頃のことは」
「本当にね」
「全くだよ、今の若い人達はね」
 先生にとっては学生さん達です。
「蒸気機関車、実際に動いているそれに乗ったことはね」
「ないよね」
「もうイベントで位しかないんじゃない?」
「蒸気機関車から電車になって随分経つし」
「今度はリニアモーターカーって言われてるし」
「そうだね、もう多くの国でね」 
 日本やイギリスだけでなくです。
「電車になってきているよね」
「ディーセルもまだあるけれどね」
「国によっては」
「けれどね」
「確かにもうね」
「そう、電車の時代になって久しいから」
 それでというのです。
「蒸気機関車もね」
「なくなったね」
「もう観ないよね」
「電車だと煙出ないしね」
「パンダグラフと電線から幾らでもエネルギー貰えるし」
「ずっと効率とかがいいからね」
「だからね」

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