暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2253話
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…で、食堂でソフトクリームを食べてた訳ね」
「そうなる。……というか、俺はともかくお前はここにいてもいいのか? さっきガイアがシミュレータを使って訓練をするとか何とか言ってたけど」

 そう告げると、クスコは大丈夫と笑みを浮かべる。

「私の出番はまだ先なのよ。だから、こうしていても問題はない訳」
「戦いを見るのも、十分訓練になると思うけどな」

 もっとも、クスコはいわゆる天才肌のMSパイロットだ。
 ニュータイプ能力の件もあって、感覚的にMSを操縦する。
 そういう意味では、あまり他人の操縦を見ても自分の操縦に活かす真似は出来ないのか。
 とはいえ、相手の行動を予想する為の判断材料にはなるのだから、全くの無意味という訳でもないのだろうが。

「その辺りの事情はともあれ……クスコはルナツーの攻略に対して、不安はないのか?」
「それは当然あるわよ」

 あっさりとそう告げるクスコ。
 だが、俺の目から見た限り、クスコは震えているようにも見えない。
 だというのに、不安を抱いている?
 そんな風に疑問を抱くが……

「不安はあるけど、それを表に出すような真似は出来るだけしたくないのよ。あまり格好良くないでしょ? ……そういう意味では、マリオンは良かったのかもしれないわね」

 良かったというのが何を言っているのか一瞬分からなかったが、すぐにオルテガの事だと理解する。
 まぁ、オルテガがいれば……それは怖がっているとか、そういうのはあっという間になくなってしまってもおかしくはないよな。
 そんな風に思いつつ、俺はクスコと一緒にソフトクリームを食べるのだった。
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