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八条学園騒動記
第四百九十三話 ドラッグその十一

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「それでもね」
「色々わかったな」
「そう思うわ、しかしざわざわって」
「あの作品自体がな」
「只のギャンブルの漫画じゃないっていうし」
「人間を学べる漫画だとも言われている」 
 ギャンブル、それに関わる人間の必死の思考と行動からだ。
「そうもな」
「そうよね、そう思うと」
「あの漫画からはじまって人生を学べることはな」
「当然の流れってことね」
「そうなるな、しかしな」
「しかし?」
「今回は俺も予想外だった」
 人生のことを学ぶことが出来たことはというのだ。
「確かに人生を学べる漫画だが」
「自分がここまで学べるとか」
「思わなかった」
「そうなのね」
「意外だったが」
 それでもというのだ。
「満足している」
「そうなのね」
「かなりな、だからな」
 それでとも言うのだった。
「今日はよく寝られそうだ」
「それ言うと私もよ」
「色々学べてだな」
「充実した気持ちだから」
 それ故にというのだ。
「もうね」
「満足してだな」
「寝られるわ」
 兄に微笑んで言うのだった。
「朝までぐっすりでしょうね」
「そうだろうな、しかしな」
「しかし?」
「よく寝られるとなると」
 それはそれでというのだ。
「朝がな」
「そうね、朝はね」
「起きられるかどうか」
「私達朝はね」
「今一つ苦手だからな」
「皆気付いてないけれど」
 それでもというのだ。
「早起きはね」
「苦手だからな」
「じゃあ目覚ましはね」
「幾つも用意しているが」
「明日もね」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「寝るか」
「それがいいわね」
「こうした日はよく寝られる」
「そしてよく寝られるとね」
「俺達は早寝遅起きになる」
「そうなのよね」
 ビアンカは兄に少し苦笑いになって答えた。
「だからね」
「ここはな」
「目覚ましを幾つも用意するけれど」
「いつもより増やすか」
「それでベッドの周りに置いて」
「そうしてだ」
 そこまでしてというのだ。
「寝るか」
「今夜はそうした方がいいわね」
「そうして寝るか、勿論な」
「食べた後でね」
 今食べているカレーライスをだ。
「デザートも食べて」
「そしてだ」
「それからお風呂も入って」
「すっきりしてだ」
 身も心もだ。
「今日は予習も復習もしたしな」
「そっちも安心出来るしね」
 学生としてやるべきことをやったからだ、それでというのだ。
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