第四百九十二話 再びざわざわその八
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「雀荘なんて出来ないさ」
「そうですか」
「そうした人達をどうにか出来ないと」
「そうだよ、出来るものじゃないさ」
本当にというのだ。
「それ位はな」
「雀荘も大変ですね」
「そうした人達がそれ位って」
二人も唸って言った。
「凄いですね」
「それはまた」
「いや、ギャンブルで酒も出たらな」
それならというのだ。
「そうしたお客さんも来るさ、それにな」
「それに?」
「それにっていいますと」
「お店だと変なお客さんが来ることはな」
このことはというのだ。
「もう常識だろ」
「常識ですか」
「変なお客さんが来るのは」
「それこそな」
まさにというのだ。
「スーパーでも何処でもな」
「じゃあこのゲームセンターでも」
「そうなんですね」
「負けて暴れる客なんてな」
それこそというのだ。
「普通だろ」
「そういえば」
「そうよね」
二人も言われて気付いてそれでお互いに顔を見合わせて話をした。
「いるな、そんな人」
「結構ね」
「格闘ゲームでもシューティングゲームでもな」
「自分がやられて喚く人」
「あと暴れる人な」
「実際にいるわね」
「そんなお客さんが常だよ」
ゲームセンタ0でもというのだ。
「だからな」
「客商売だとですか」
「困ったお客さんは常識ですか」
「モンスタークレーマーなんかな」
この時代でも存在している、むしろこうした客が来ない店というものは客が全く来ない店でもないとない。
「どの店でもな」
「いてですか」
「それで、ですか」
「その対応もな」
それもというのだ。
「常識だろう」
「客商売の常ですか」
「それは頭に入れておくことですか」
「あんた達もアルバイトしてるだろ」
「はい、それは」
「私達も」
実際にとだ、二人もおじさんに答えた。
「それで客商売もです」
「しています」
「今は会わなくても絶対に会うさ」
「そうしたお客さんに」
「客商売をしていると」
「本当にどんな店でも来るんだよ」
困った客というものはというのだ。
「それでな」
「それで、ですか」
「雀荘もですか」
「そうだよ、もう来ると思ってないとな」
そう認識していなければとだ、おじさんはコーラを飲みながら話した。飲みつつコーラを飲んだ時に出るあの息を胸の中で我慢していた。
「仕事も出来ないさ」
「客商売自体が」
「そういうことですか」
「そうさ、俺なんて就職して三日でな」
つまりすぐにだ。
「店にヤクザ屋さん来たからな」
「それで帰ってもらった」
「そうしたんですか」
「当店はお断りだってな」
暴力団員はというのだ。
「揉めたけれどな」
「帰ってもらいましたか」
「後で来たそのヤクザ屋さんの親
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