第三百十九話 用心棒その六
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「元気になるのよ」
「そうなんですね」
「皆も飲んでるでしょ」
「そういえば何だかんだで飲んでますけれど」
やよいもこのことは否定しない。
「ですが今はレッスンがありますので」
「飲まないのね、あんたは」
「はい、お腹一杯食べますけれど」
見ればやよいはカレーライス、とんでもない大盛りのそれを食べている。しかも食べている勢いもかなりのものだ。
「それでも今は」
「飲まないのね」
「終わった後で」
そのレッスンがというのだ。
「そうします」
「そうなのね、まあ私は飲むけれどね」
「そうですか」
「レッスンはしないしね、まあ色々動くけれど」
レッスンの細かいところまで見てだ、少なくとも見ているだけでは済まない。
「私も」
「そういえば社長さんスタイルいいですね」
このことを言ったのはさやかだった。
「それもかなり」
「そうでしょ」
「はい、アイドルの人みたいに」
「それはいつも動いているからよ」
「スタイルはいいんですね」
「そうよ、今だってグラビアの仕事出来るわよ」
さやかに笑みを浮かべて言い切った。
「私はね」
「今もですか」
「その自信があるわ」
「それは凄いですね、けれど本当に」
カリーナも順子のスタイルを見て言う。
「社長さんなら出来そうですね」
「こっちは昔から崩れていないのよ」
「アイドルだった頃から」
「そうよ、顔だってね」
「あっ、皺もないですね」
今度はカホが言った。
「そういえば」
「凄いものでしょ」
「何か冗談抜きに現役で出来るんじゃ」
「というか社長さん絶対に歌お上手ですよね」
茶々丸がこのことを指摘した。
「そうですよね」
「ぞっちの自信もあるわよ」
「では本当に再デビューされては」
「その熱意があったらその分をあの娘達に向けるわ」
ここで真面目な顔になって言う順子だった、ウェイクアップガールズの面々を見てそのうえで、である。
「全力で売り出す為にね」
「そうなんですね」
「ええ、ドームのコンサートまで来たし」
「それからもですね」
「どんどんやっていくわ」
この意気込みも語る順子だった、そしてその視線の先にいるウェイクアップガールズの面々も彼女の間で話していた。
「いい?ここはね」
「うん、この曲の時はね」
藍里は佳乃の言葉に真剣な顔で頷いていた、七人共食事はカレーライスやよいが食べているものと同じだった。
「私がセンターよね」
「それで頼むわ」
「この曲音程がいつも高いから注意してね」
夏夜は藍里にこのことを注意した。
「喉にもね」
「その次の曲は私がセンターですけれど」
今度は未夕が話した。
「この曲はダンスが激しいですから」
「足のステップに注意してね」
菜々美
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