暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第六十九部第二章 軍と警察その十九

[8]前話 [2]次話
「我々も行いたいですね」
「全くです」
「出来ればそうして」
「エウロパから情報を手に入れたいですね」
「情報は宝です」 
 まさにそれだというのだ、この言葉が出たところで。
 八条はその目の光を真剣なものにさせてだ、こう言ったのだった。
「情報本部長を元帥の役職にしたのはです」
「まさに情報が宝だからですね」
「はい」
 その通りという返答だった。
「そう考えていますので」
「私を元帥にされたうえで、ですね」
「任命させて頂きました」
「そうでしたか」
「議会にもです」
「私を元帥にする様にですね」
「人事案を出しました」
 連合では将官でも相当上位でないと議会の承認を経る人事とはならない、元帥はそれだけの階級ということだ。
「それで、です」
「私が本部長になり」
「今後もです」
「元帥が本部長となるのですね」
「そうなります」
 一言での返事だった。
「その様になっていきます」
「元帥ですか」
「そうです」
「言うまでもなく軍の最高階級ですね」
 連合軍において、である。エウロパ軍ではこの上にエウロパ元帥という階級も存在している。
「連合軍で僅か三十人の」
「それだけにです」
「情報が重要であると」
「私も認識していてです」
「連合軍でもですね」
「今後もです」
 情報の位置がというのだ。
「重要になっていきます」
「それはそうあるべきですね」
 その情報の重要性を知る者としてだ、ディカプリオも答えた。
「先程も出ましたが」
「情報は宝ですね」
「この度の作戦でもそうですし」
「事前の綿密な情報収集によって」
「万全と言っていいまでにです」
「外縁部のあらゆる組織の情報を手に入れました」
「それで作戦もです」
 警察と協同してのそれもというのだ。
「立てられます」
「その通りですね」
「ですから」
 それで、というのだ。
「情報は宝です」
「まさにそうですね」
「この情報を活かし」
「そのうえで」
「作戦も進められますし」
「エウロパについても」
「外交戦略を立てられますね」
 そうなる絶対の要素だというのだ。
「まさに」
「だからこそ私もです」
「外相とお話されますか」
「そうしますので」
 ディカプリオに対して約束したのだった。
「そのうえでエウロパにも備えていきましょう」
「近頃エウロパからマウリアに大量の諜報員が潜入しています」
「エウロパから、ですね」
「そのうえで大規模な諜報機関を作成している様です」
「そうですか」
「マウリアを拠点として、です」
「我々のことを調べる」
 その美麗な目を光らせてだ、八条も言った。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ