暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第70話
[3/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ッコミたい事があるけどね。」

「アハハ………えっと、エリゼちゃんは心当たりとかはない?」
リィンの疑問を聞いたセレーネはリィンの疑問に頷き、ジト目で呟いたセリーヌの言葉を聞いて苦笑したトワはエリゼに訊ねた。

「……恐らくですが、リーアと私達を交流させる”切っ掛け”の為に、敢えてリーアに兄様へのお使いを頼んだのではないかと。私が14年前の件と半年前の件でのリーアに対するわだかまりがなくなった事は、この間の特別演習の後に手紙で知らせていますし……」

「あ…………」

「ハハ、本当に父さん達には気を遣わせてばかりで申し訳ないな。」
エリゼの推測を聞いたリーゼアリアは呆けた声を出し、リィンは苦笑していた。

「もしくは、リィンの正妻予定になるエリゼがリーゼアリアの事を許したから、これ幸いとリーゼアリアの両親がリーゼアリアとリィンをくっつける為の協力をリィン達の両親に頼んでいるのじゃないかしら?」

「セ、セリーヌちゃん。」

「そうですね………私にも黙って、お兄様と私を婚約させようとしたお父様たちでしたらありえそうです……」

「リーゼアリアさん…………」
セリーヌの推測を聞いたトワが冷や汗をかいている中辛そうな表情で同意したリーゼアリアをセレーネは心配そうな表情で見つめた。

「フウ………そんな辛そうな顔をする必要はないわ、リーア。例え叔父様達の思惑があろうとも、貴女が”誰に想いを寄せている”かは別の話だから、”姉”として”妹”である貴女の恋が叶う事を応援しているし、貴女が望むのなら協力もしてあげるつもりよ。」

「お姉様……………………」

(というか、今までの話の流れからしてリーゼアリアが恋をしている相手は”誰なのか明白”で、その本人を目の前にしてあんな話をしているけど、その本人であるアンタは何だかんだ言ってどうせ最終的には受け入れてあげるのでしょう?特に義理とは言え妹とまで結婚する上、その妹を正妻に決める双界一と言ってもいいほどの”シスコン”のアンタならエリゼのように妹扱いしているあの娘の事もエリゼと似た扱いをしていると思うし。)

(そ、それは…………というか、俺は”シスコン”じゃないぞ!?)

(ほ、本気で言っているんですか、お兄様………?)

(ま、まさか”そっち”に関しても自覚していなかったなんて………)
溜息を吐いた後自分に微笑んで答えたエリゼの意思を知ったリーゼアリアが驚いている中、呆れた表情をしたセリーヌに小声で話を振られたリィンは唸り声を上げた後反論し、リィンの反論が聞こえていたセレーネとトワは冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。するとその時ジョルジュがレンと共に酒場に入ってリィン達に近づいてきた。


「やあ、待たせちゃったかな?」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ