第四百九十一話 強過ぎる主人公その十一
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「それで大統領は辞職の後他の国に移住したらしいわ」
「亡命か」
「難を逃れてね、一家で」
「自業自得だな」
「そんなこと言ったらね、ちなみに亡命先は」
その国はというと。
「マウリアだったらしいわ」
「連合自体から出たんだな」
「だって連合にいる限り」
「韓国市民が追い掛けてきかねないか」
「日本の目もあるし」
怒らせた相手のそれがというのだ。
「だからね」
「マウリアまで逃げてか」
「一生過ごしたらしいわ」
「極端だな」
「そうよね、そしてその名残が」
ビアンカは最終ステージを進みながら兄に話した。
「このゲームだったりするのよ」
「成程な」
「面白いけれど」
「歴史的背景のあるゲームか」
「そうなのよ、さっき話した前田慶次のRPGもね」
こちらもというのだ。
「そうなのよ」
「よくわかった」
アルフレドはここまで聞いて頷いた。
「そのことがな」
「ええ、しかし思うにね」
「何だ?」
「本当にこのゲーム敵弱いわ」
ビアンカも思うことだった。
「弱過ぎるわ」
「観てわかるな」
「ええ、これでラスボス前よ」
その降参するだけのラスボスのというのだ。
「いやあ、加藤清正さんの強さを実感するね」
「そうしたゲームか」
「若しくは島津義弘さんのね」
もう一人のプレイヤーキャラの名前も出した。
「鬼とか世紀末覇者とかニュータイプとかね」
「そんな強さを楽しむか」
「そんなゲームよ、じゃあこのゲームクリアしたら」
「後はか」
「どうするか二人でお話しましょう」
「そうだな、まだ少し時間あるしな」
アルフレドは店の壁にかけられている時計を見た、古典的な十二のギリシア数字が時計回りに描かれ二本の針が動いている古典的な時計だ。
「それじゃあな」
「もう少しここにいてもいいし」
「何をするかな」
「じっくりお話しましょう」
「そうするか」
「今クリアするし」
言って実際にだった、ビアンカはクリアした。そうして三跪九叩頭する李氏朝鮮王を見つつ背伸びをするのだった。
強過ぎる主人公 完
2018・9・9
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