暁 〜小説投稿サイト〜
天体の観測者
修行V - 終極 -
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鳴り響き、爆煙が吹き荒れる。

 一誠とアーシアは真っ黒と化し、寝台の上で痙攣している。
 リアスと朱乃、木場の3人は何とか爆発に耐え、小猫は戦車の耐久力の恩恵か比較的無事な様だ。

 宙へと浮遊するウィスがリアス達を叩き起こし、本日の修行を開始していた。







▲▼▲▼







 武舞台に閃光が迸る。

「ほら、どうしました?逃げてばかりでは敵は倒せませんよ?」

 エネルギー弾が無数に降り注ぐ。
 大地を抉り、大気を振動させ、数百にも及ぶ膨大な数のエネルギー弾がリアス達に牙をむいた。

 不規則かつ多角的な角度でエネルギー弾が迫り、大小様々なエネルギーが天より落ちていく。
 先日よりも数段増しの威力を誇っている。

「ァァアア!?」

 普段の優雅さを捨て、リアスは死に物狂いで回避に専念する。
 最小限の動きで武舞台を動き回り、滅びの魔力を手に纏わせることで対処していた。


体が重い……!?


「この武舞台はリアス達が堪え得ることが可能な限界一歩手前の重力を設定しています。今の重力は地球の数倍と言ったところですか」

 重力に耐えることが出来ず、一誠がその身を武舞台に縛り付けられる。
 エネルギー弾が降り注ぎ、一誠が戦闘不能と化した。

「体が……!?」

 雷光で迸らせながら朱乃は苦悶の声を漏らす。
 予想以上に体が鈍器の様に重く、足が地面に吸い付いた様に離れない。

 武舞台全体にエネルギー弾が天を覆いつくす勢いで降り注ぎ、リアス達は全員戦闘不能と化した。










 武舞台に大自然の草原が広がる。

 本日の修行では重力は設定されていない。
 ただ、特別な仕様が施されているだけだ。

 エネルギー弾を宙に浮遊させ、ウィスは大自然の草原に一人佇む。
 気配を隠し、ウィスに一矢報いようとリアス達は身を隠している。

 背後からウィスに斬りかかろうと木場が魔剣を手に突貫してきた。
 ウィスは背後からの奇襲に気付きながらも、振り返ることはない。
 防御の姿勢も取ることなく、辺りを見渡していた。

 前方にはブーステッド・ギア(籠手)を構えた一誠が倍化を行っている。
 修行前とは一線を画す強化だ。


Boost!

Boost!

Explosion!


 倍化が終了する。
 一誠の全身から魔力が迸り、掌に極小の紅の魔力が集束した。

 一誠が囮となり、木場が背後から奇襲を行う。
 戦略としてはまあ及第点と言ったところだろう。

「ドラゴンショ……!?」
「……!?」

 しかし、木場の魔剣が無残に砕け散り、セイクリッド・ギア(神器)の使用
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