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八条学園騒動記
第四百九十一話 強過ぎる主人公その五
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「だからな」
「王様止まりだから」
「そこは弱いな」
「というか日本の皇室って」
 日本人である加藤清正を動かしながらの言葉だ。
「アッシリアの時にはあったのかしら」
「紀元前六百年頃に建国されたとあるな」
「その頃アッシリア王国あったわよね」
「そうだった」
 その頃の国だ、大体メソポタミア文明はかなり古い文明で多くの民族が興亡しアッシリアはその頃に存在していたのだ。
「ということはな」
「古代アッシリアの頃からあって」
「皇帝だ、あの国の神話が正しければその頃から天皇だった」
 神武帝の頃からである。
「つまり皇帝だった」
「恐ろしい話ね」
「エチオピア皇帝もだがな」
 こちらは聖書のソロモン王とシバの女王からはじまる。
「古いな」
「私達のご先祖様の頃からの国なんてね」
「正直あそこだけだな」
「ずっと続いているのはね」
「アッシリアは二千年以上消えていたからな」
「そうなのよね」
 現実としてそうだった、アッシリアは首都ニネヴェが陥落してから宇宙の時代になるまで国家として存在していなかったのだ。
「それで血もね」
「つながっている可能性は少ないしな」
「そう考えるとね」
「どうにも言えないな」
「そうなのよね」
 このことをだ、ビアンカも言うのだった。
「一滴ってことで」
「つながっているかも知れない」
「結局そうなるのよね」
「まあどの国も大抵そうだろうがな」
「血のことは?」
「ああ、日本にしても今の日本人は混血している」
 神武開闢のころと比べての話だ。
「昔の日本人は縄文人と弥生人の混血だったというが」
「宇宙の時代になって各国の人が入って」
「かなり混血が進んだ」
「そうなのよね、それで私達もね」
「俺達は余計だな」
「まあそれを言えばどこも同じね」
「ああ、しかし国家として王朝までずっと続いている国はな」
 それこそというのだ。
「それこそ皇室とまでなるとな」
「日本だけなのよね」
「本当に古代アッシリアの頃からとは信じられないが」
「三世紀頃は間違いないっていうし」
 この頃から国家として存在していたことはというのだ、そして皇室もだ。
「凄いわね」
「そうだな、そのゲームも舞台は千五百年代か」
「千五百九十年代よ」
「千七百年は昔か」
「それ位ね」
「大昔の話だな」
「この頃でもね」
 ビアンカはこの時代の間隔から述べた。
「そうよね」
「全くだな」
「勿論この時代にも皇室普通にあったしね」
「というかその時代から千年前からあったな」
「あったわよ、聖徳太子の時代位だけれど」
 安土桃山時代から見ればだ。
「はっきりと歴史書にあったし」
「そんな古い歴史の皇室となるとな」
「日本人が誇る筈よね」
「どれ
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