機動戦士ガンダム
2234話
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りも力が強いとはな」
そんなジオン軍の兵士達の動きを牽制するかのように、ドズルの声が部屋の中に響く。
その声の中には恨みや憎しみといった感情がなかったからだろう。周囲にいる兵士達も、俺に対しての視線を弱める。……もっとも、ドズルは表情にこそ出していなかったが、その視線には強い力を込めて俺を見ていたが。
ドズルにしてみれば、俺はジオン公国の野望を邪魔すべき相手という認識なのだろう。
もっとも、その思いも分からない訳じゃない。
基本的に策謀とかを好まないドズルにしてみれば、俺は色々な意味で厄介な相手以外の何物でもないのだろうから。
とはいえ、だからといってこちらもそれで手を抜くような真似は出来ない。
「喜んで貰えて何よりだよ。俺はPT……いや、このUC世界ではMSだったか。MSの操縦も得意だが、それ以外に生身での戦闘も得意でな」
実際には生身での戦いとなれば、この世界の人間で俺に勝てる相手はいない。
将来的に魔法や気といった事が広がれば、もしかしたら……本当にもしかしたら、そういう可能性もない訳ではないが、正直なところ、この世界の人間でそこまでの腕になるのは……ちょっと難しいように思えた。
「ドズル、お客人達が迷惑しているだろう。少しは慎め」
ふと、そんな声が響き……俺は、声のした方に視線を向ける。
そこにいたのは、髪をオールバックにしている男……ギレン・ザビだった。
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