暁 〜小説投稿サイト〜
オズのエリカ
第十幕その七
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「決めればいいのよ」
「そうしたものなの」
「ええ、というかね」
「というか?」
「オズの国では何でもやり直せるでしょ」
「それはね」
 アンもその通りだと答えました。
「そうした国よ」
「取り返しのつかないことでもね」
「何とかなる国よ」
「お伽の国だからね」
「誰も死なないし」
「そう、生きているならね」
 それならというのです。
「取り返しのつかないことも何とかなって」
「やり直せるわね」
「ええ、生きているならね」
「だからなのね」
「二度とそんなことにならない様にね」
「やり直すのね」
「そう考えて決めて」
 そうしてというのです。
「やり直すのよ」
「そうしていけばいいのね」
「そうよ、私も間違えるわよ」
 このことは自分でもわかっています。
「けれどそれはそれでね」
「やり直すのね」
「それでくよくよしないの」
「後悔もしなくて」
「間違えることもあるってわかっているし」
 最初からこうも考えているからだというのです。
「それでね」
「すぐに動くのね」
「そうよ、本当に別にね」
「後悔したりくよくよしないで」
「それでまた考えて決めて」
 そのうえでというのです。
「動くのよ」
「それだけなのね」
「だってああすればよかったって思ったら」
「それでどうやり直すか」
「そう至るのが当然じゃない」
「その考えは凄いわね」
 アンも感心することでした。
「貴女のそうした考えは立派よ」
「しかも行動に移すでしょ」
「絶対にね」
「それが私なの、だから今の私の国の宣伝もね」
 それもとです、今度はフライを食べて言うエリカでした。
「若しこれで誰も来なかったら」
「その時はなの」
「別の方法を考えてやってみるわ」
 そうするというのです。
「それならそれでね」
「その考えはいいと思うわ、私も」
 ドロシーも頷くことでした、ドロシーはオマール海老のスープを飲んでいます。味付けはトマトが中心でとても美味しいです。
「本当に」
「そうでしょ」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「王国に行った時にどうなってるかよね」
「宣伝が成功しているか」
「そのことが気になるわ」
 ドロシーにしてもです、このことは。
「どうかしらね」
「それなりに集まってきてるわ、それにね」
「来ないならなの」
「十日して来ないなら」
 それならというのです。
「またね」
「別の方法をなのね」
「やるだけよ」
「その辺り本当に前向きね」
「そして後悔もしないのよ」
「そういうことなのね」
「それじゃあね」
 さらに言うエリカでした。
「明日行きましょう」
「それじゃあね」
「明日はね」
 オズマもその明日のお話をします。
「かかしさん
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ