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提督はBarにいる。
秋祭りにはお熱い犬を?・その3
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豪華に見えますね」

「見た目はどうあれ、問題は味よ味」

「じゃ〜あ〜、早速たべましょぉ〜?」

 口々にそう言ってかぶりつく霞達。シャキシャキの野菜にソーセージの肉の旨味が弾ける。それを引き立てるマスタードの辛味とセロリソルトの塩気と風味が絶妙な味を作り出す。

「美味しいです!」

「お野菜もたっぷりで、うれしいわぁ♪」

「ピリ辛のマスタードがまた良いですね」

 朝潮・大潮・荒潮は気に入ってもらえたらしい。

「〜〜〜〜〜〜っ!」

 ただ、霞の奴はマスタードが効きすぎたのか口を押さえて涙目になっている。すかさず早霜がビールを注いで差し出すと、ゴキュゴキュと喉を鳴らして流し込んでいく。

「な、なんて事すんのよこのバカっ!死ぬかと思ったじゃない!」

「そうかぁ?そんなに大量には塗ってないハズだが……なぁ?」

 ウンウンと頷く朝潮達。

「店長、霞さんは辛い物が苦手なんですよ。カレーの日にはいつも甘口を食べてらっしゃいますから」

「ちょっ!?なんでバラすのよ早霜!」

「へぇ?霞は辛いの苦手なのか」

 思わぬ弱点にニヤリとしてしまう。

「うっさいこのバカ〜っ!」

 涙目で顔を真っ赤にしている霞は、ちょっと可愛いなぁと思っちまったのは内緒だ。

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