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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第33話:街のエリア
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うして風邪引いてるの黙ってたんだよ?お前大輔が気付かなかったらずっと黙ってたろ?」
「だって早くしないと地球が……あう!?」
「馬鹿」
全て言い切る前にブイモンがヒカリの頭に拳骨を叩き込んだ。
病人であるために手加減はしてくれたようだが、やはり痛いものは痛い。
「何するのブイモン……」
「馬鹿、それで前に風邪悪化させて倒れたろうが…目を回して頭にヒヨコをクルクルさせていたのはどこの馬鹿だ?」
「あうう…」
「本当に頭はいい方なのに馬鹿だよね。うん、馬鹿だ。これでもかってくらい馬鹿だよね君は、この体調管理出来ないお馬鹿さんが」
「う…うう…」
ブイモンと賢に馬鹿馬鹿と連呼されて半泣きのヒカリである。
自業自得な部分があるため同情出来ないところもあるわけだが。
「も、もう止めてくれ…ヒカリが可哀想だ」
兄の太一も…見ていられなくなったのだろう。
冷たい視線をヒカリに向ける賢達を止めた。
「まあ、ヒカリちゃん。具合が悪くなったら無理はするなってこと。ヒカリちゃんに何かあったら、俺は嫌だなあ。なあ、テイルモン」
「まあね」
大輔はもうヒカリとは長い付き合いだし、テイルモンに至っては自分のパートナーだし。
「しっかしタイミングが悪いな、ムゲンドラモンが街のエリアの何処にいるかは分からないけどこんな時に風邪を引くなんて」
「ごめんね…」
「こらブイモン。ヒカリちゃんは悪くないさ。ヒカリちゃんだって引きたくて引いたわけじゃないんだからさ」
ブイモンの呟きに謝罪したヒカリに大輔がそう言うと、これからどうするかを決める。
「敵にバレないようにこっそりとどっかの建物に入って休もう。外だと風邪が悪化するし」
こうしてヒカリを安静させるために休める場所を捜すことに。
流石に捜すのは夜になってからだが。
「寒くない?ヒカリちゃん?」
「ん…テイルモンが暖かいから平気…」
カブテリモンに乗った子供達が夜空を飛び回る。
カブテリモンの体色なら闇に紛れるからであり、バードラモンは火の鳥で派手なので見つけてくれと言っているような物である。
「ヒカリ、本当に大丈夫か?」
「本当に大丈夫だよ」
「だってお前、昔は体弱かったし、それに…お前…」
「どうした太一?」
太一の様子がおかしいことに気付いたヤマトが太一に声をかける。
太一はハッとなってぎこちなく笑みを浮かべた。
しばらくするとニューヨークの街並みの隣にはイタリアのローマに似た街並みが広がり、更にその隣は、フランスの凱旋門があるエリアを発見した。
「何か不思議な街」
「そりゃあ凱旋門とかそんなのがゴチャゴチャした街なんか普
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