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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
決意の瞬間
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一輝の行ったことは、蛟劉を通して上層へと伝えられた。
外界における裁判をつかさどる女神の殺害。その結果発生する外界への影響が恐れられ代用品はすぐ召喚されたものの、元凶たる人間の裁定は別問題だ。真っ先に、それについての会議が行われた。

まず、一輝と友好的な停戦協定を結んだ神群は、不干渉を示した。神殺しの力を持っている以上戦闘は十割不利であるのだからというどうしようもない理由からだったが、どうしようもないのだから仕方ない。そも、神霊の一定数以上の死は外界へと多大な影響を及ぼす。
それに対し、一輝と友好的な関係を築けなかった・・・会合が思いっきり滅ぼしあいになった神群は、当然危険すぎるものだからと討伐を決定した。箱庭が魔王として認定していないのが問題であったが、それは無視して決行する。

討伐隊の規模だけで見れば、七天戦争と変わらない。いくつもの神群が討伐隊を結成して、連合軍で向かった。戦闘に長けた神霊、知に富んだ神霊、闘争に生きる英雄。一部の神群しか参加していないとはいえ、誰もが思っただろう。これが相手ではいかなる魔王も死あるのみだろう、と。長時間いることによる下層への影響?それは知らん。

が、しかし。その予想は安易に裏切られた。ゲーム開始から一時間。討伐隊はたった一人を残して全員倒れた。一切読み解くことのできないゲーム内容、アジ=ダカーハの神殺し。この二つの要素によって、蹂躙されるのは目に見えていただろうに。そしてここまでしてもなお、一輝の主催者権限は白黒のままであった。唯一無事であったものは、これらの事実を全ての神群へ伝えた。また、一輝からの伝言も伝える。

一つ。ユースティティアの天秤は返還する。
二つ。そちらから関わってこなければ戦闘の意志はない。
三つ。第一陣だけは見逃してやるから回収に来い。
四つ。それ以降に向かってきたやつは前の宣言通り殺す。
五つ。こっちの問題はこっちで何とかする。

以上である。これを聞き、神群は共通の結論を出した。
鬼道一輝は危険因子ではあるが魔王ではなく、一切関わらないものとする。コミュニティ・ノーネームへ戻った際も特別措置として罪に問わず放置する。
これは、彼には殺したものの魂を獲得、自由に操る能力がある故の決定。その気になれば箱庭の神霊を全滅させ全ての神群の権利を乗っ取ることすらできるという点に対する危険視である。

「とまあ、現状決定したことはそう言う感じなのかな?」
「あの人が持ってきたモノによるとそう言う感じらしいね。じゃあ、どうする?」
「んー・・・なにかしら一部神群が抱いてる不満をごまかせる手段を考えるか、十六夜たちに期待して待つか・・・」

と、そんな結論を出し。兄妹は大量に出た死体を処理していく。
長き時を箱庭と言う神々の遊び場(神の陰謀渦巻く戦場)
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