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八条学園騒動記
第四百八十七話 ざわざわとその四

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「ギャンブル漫画よね」
「はい、今連載しているのもですね」
「ギャンブル漫画で」
「はい、部長さんギャンブルは」
「しないわよ」
 あっさりとだ、部長はアルフレドに答えた。
「一切興味ないの」
「そうですか」
「ゲームでも課金はしないし」
「それもですか」
「だって課金しなくてもクリア出来るでしょ」
 そうしたことをせずともというのだ。
「別にね」
「どんなゲームもですか」
「ええ、普通にね」
 部長はアルフレドにごく自然な口調で話した。
「そうでしょ」
「課金をしなくてもですか」
「どんなゲームでもそうでしょ」
「まあクリア自体は」
 アルフレドもこう部長に答えた。
「出来ますね」
「そうよね。それならね」
「お金をかけることもですね」
「しないわ。というか課金してお金なくすとか」
 そうしたことをしてもというのだ。
「意味がないから」
「だからなのね」
「特にね」
 これといってというのだ。
「しないのよ」
「そうですか」
「無駄なことにお金をかけたら」
 部長はこれまたあっさりとした口調でアルフレドに話した。
「意味ないから」
「それでギャンブルもしないんですね」
「そんなことにお金を使って何がいいのか」
 それこそと言う部長だった。
「私はね」
「わからないですか」
「意味がないでしょ」
「それはそうですね、俺もです」
「ギャンブルはしないのね」
「課金も」
 それもというのだ、実際にアルフレドも課金やそうしたことはせずにゲームをするタイプなのである。
「しないです」
「そうよね」
「実際お金を下手に使ったら」
 真面目なアルフレドも部長に答えた。
「いざって時に困りますから」
「そうよね」
「はい、本当にです」
「お金はなくなるものよ」
 部長はこうも言った。
「それも使い込めばね」
「そうなればですね」
「もう一気によ」
 それこそというのだ。
「なくなって借金生活よ」
「そうもなりますね」
「まさに廃人よ」
「ソシャゲ廃人ですね」
「そしてギャンブル中毒も」
 どちらもこの時代にも存在している、社会問題でもある。
「問題だから」
「それで、ですね」
「私はお金は大事にしているから」
「どちらもしないで」
「ギャンブルもね」
 また言うのだった。
「そういうことで」
「されないからですか」
「ええ、全くね。多分将来もね」
「それに越したことないですね」
「負ける可能性はどうしてもあるでしょ」
 ギャンブルにはだ。
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