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全教科で
第三章

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「カトリックとプロテスタントの戦争ね」
「そうよ」
「それでいいから」
「じゃあ何処と何処の戦争?」
「神聖ローマ帝国、ハプスブルク家とプロテスタントの諸侯と」
 参戦国についてもだ、澪浬は答えた。
「デンマーク、スウェーデン、フランス、あとスペインね」
「合格よ」
「ちゃんと頭に入ってるわね」
「その通りよ」
 友人達もそれでいいと述べた。
「合格だから」
「それでいいわよ」
「じゃあ世界史は問題なしね」
「次は英語だけれど」
 英文法をしたがそちらもちゃんとわかりやすい覚え方で覚えていた、それで澪浬は追試に挑んだが。
 澪浬は担任の先生から追試の結果を聞いてから友人達に笑顔で話した。
「よかったわ」
「よかったってことは合格ね」
「追試全部クリアーしたの」
「そうなったのね」
「なったわ」
 実際にとだ、澪浬は友人達に笑顔のまま答えた。
「皆のお陰でね」
「よかったわね」
「私達も聞いてほっとしたわ」
「若し駄目だったらって思って」
「そうなったけれど」
 それでもとだ、友人達は澪浬にほっとした顔で話した。
「本当によかったわ」
「やれやれだったわ、今回」
「よりによって全教科追試とか」
「幾ら何でもないって思ったけれど」
「よく合格出来たわ」
「本当にほっとしたわよ」
「そうよね。私もね」
 自分自身もと言う澪浬だった。
「流石に今回ばかりはって思ったけれど」
「全く、しっかりしなさいよ」
「幾ら最後はどうにかなるのがあんたの常でもよ」
「全教科追試って駄目過ぎるでしょ」
「今度はそうならない様にね」
「三教科か四教科にね」
 それだけにというのだ。
「なる様にしていくわ」
「いや、全教科最初からクリアーしないと」
「それが普通だから」
「勉強もしっかりしなさい」
「最初から勉強しないと駄目よ」
 友人達は笑って言う澪浬にどうかという顔で忠告した、だが彼女を含めて全員で今は難を乗り越えたことを喜んだ。そうしてお祝いにこの日の放課後はカラオケボックスに行ってそこで歌って遊んで楽しんだ。


全教科で   完


                2018・10・23
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