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人間はチョコレート
第二章

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「それに目が覚めるじゃない」
「中のカフェインで」
「それでよね」
「そのこともあってなの」
「それで食べてるの」
「そうなの。居眠りはね」
 流石に授業中のそれはというのだ。
「よくないって思ってるし」
「だからなのね」
「おやつは絶対にチョコレートなのね」
「お昼は」
「そうなの。美味しいし」
 それに加えてというのだ。
「これが一番大きな理由だけれど」
「成程ね」
「だから食べてるのね」
「確かにモモカちゃん居眠りはしないしね」
「いつもちゃんと起きてるし」
「そうなの。だからね」
 それでというのだ。
「いつも食べてるのよ」
「成程ね」
「それじゃあ私達も食べようかしら」
「居眠りって先生に怒られるし」
「怒られるよりはね」
 友人達も言ってだ、彼女達もチョコレートを食べる様になった。そしてモモカはこの時からもだった。
 チョコレートを食べていた、それは家でもで食後テレビを観つつチョコレートを食べていたが今度は酒を飲んでいる父に言われた。
「またチョコレート食べてるんだな」
「うん」
 その通りだとだ、モモカはその父に答えた。
「好きだから」
「食べ過ぎないようにな」
「そのことは気をつけてるから」
 モモカにしてもそれはしっかりと考えているのだ。
「安心して」
「いつも程々に食べてるんだな」
「私にとって御飯みたいなものだから」
「御飯?」
「お昼と晩に食べる」
 その二食の時にというのだ。
「最後にね」
「そうか、デザートにか」
「絶対に食べてるから」
「だからか」
「いつもね」
「程々にしてるんだな」
「板チョコだと一枚」
 モモカは量の話もした。
「お昼半分、夜半分で」
「一枚か」
「そう、一日一枚にしてるの」
「本当に程々だな」
「だって太るし」
 お菓子だからだ、モモカは年頃の女の子らしく体重には気をつけているのだ。
「だからね」
「程々にしていて」
「そうなの」 
 それでというのだ。
「それで毎日食べてるの」
「それはいいな」
「ええ。ただお父さんも今は」
 ここでモモカは父を見た、見ればテーブルの自分の席に座ってブランデーをロックで飲んでいるがその肴はというと。
「チョコレート食べてるわね」
「これか」
 見れば小さく四角く切って袋に包まれているタイプのチョコレートだ、それを食べつつブランデーを飲んでいるのだ。
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