暁 〜小説投稿サイト〜
オズのエリカ
第六幕その二

[8]前話 [2]次話
「そうでしょ」
「そうだったわね」
「そこは間違えたら駄目よ」
「そうなのよね、お寿司はね」
 どうにもというのです。
「そうした数え方よ」
「そうなのよね」
「私も最初知らなかったし」
「そもそもお寿司自体が」
「最初はオズの国になかったし」
「それで最初一個二個って数えていたわ」
 そうだったというのです。
「それが日系の住人の人に教えてもらってね」
「変わったのよね」
「そうなのよ、本当にね」
 そこはというのです。
「これにはびっくりしたわ」
「お寿司ならではの数え方よね」
「まさにね」
「それがわかるかわからないかで」
「お寿司への理解が変わるのよね」
「これを通っていうらしいわね」
「日本ではそうみたいですよ」
 ジョージがアンに応えて言います。
「お寿司への知識も含めて」
「通かどうかよね」
「それがわかるみたいです」
「そうよね」
「ですから」
 それでというのです。
「僕もそこは全くです」
「貴方は通じゃないのね」
「とてもですよ」
 そこは笑って言うジョージでした。
「僕なんか」
「とてもなのね」
「通なんてものじゃないです」
 それこそというのです。
「とても」
「そうなのね」
「はい、通っていうと」
「私もとても」
 そのお寿司の国の恵梨香が言ってきました。
「そんなにお寿司食べていないから」
「もうお寿司を長年食べてきて」
 カルロスが思うにはです。
「何から何までわかっている」
「そんな感じの人のことみたいね」
 ナターシャもこう考えています。
「通っていうのは」
「日本人はお寿司でも何でも通がいるけれど」
 神宝が言うにはです。
「もう粋とかと同義語にもなってる感じがするしね」
「粋、ねえ」
 粋と聞いてこう言ったエリカでした。
「それはダンディズムなのかしら」
「そんな感じがするわね」
 アンはエリカのその言葉に応えて言いました。
「中国の風流というか」
「何か恰好いいね」
「そんな感じがするわよね」
「ええ、聞いているとね」
「そうかもね」
 実際にと言ったアンでした。
「通っていうと」
「粋とね」
「そんな風な感じで」
「恰好よさもある」
「そんな風よね」
「ううん、何かね」
 また言うジョージでした。
「そんな風がするね、僕も」
「あれじゃないの?」
 また言うエリカでした。
「その恰好よさを身に着ける」
「それがだね」
「知識と一緒にね」
「それが粋かしら」
「そうかもね」
「ううん、何ていうか」
 また言うエリカでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ