暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2199話
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しようと思わず、一方的にシャドウミラーに依存している状況が続けば、恐らく他の面々から、これ以上ルナ・ジオンに肩入れするのを止めるべきだという意見が出る可能性が高い。
 そうなれば、俺としてもあまり無理は言えなくなる。
 保護国という名目ではあれど、いつまでも保護国でいたいと、そう思っているような者がルナ・ジオンにいれば、そうなる可能性は決して低くはない。
 そういう意味では、やはり今回の一件でしっかりと代価を貰うという風になるのが、最善の結果なのは間違いない。
 ラルもその辺りについては理解しているのだろう。俺の言葉に対して、特に嫌そうな表情を浮かべるような事もなく、頷いてくる。

「うむ。具体的にどのような代価を支払うのかは、それこそ担当の者達で話して貰う必要があるだろう。……食料の類を金に換えるのは、まだ先になるであろうしな」
「まぁ、そうだろうな」

 農作物の中には、すぐに……それこそ1ヶ月程度で収穫出来る作物もあるが、それはほんの少しの限られた品種のみだ。
 当然そのような少ない代物はクレイドル内で消費してしまうし、場合によっては農家の方だけでそれを消費する事もある。
 特にスパイやら破壊工作員やら、何らかの罪を犯した者やら……そういう連中にしてみれば、マブラヴ世界の合成食を食べるよりは、例え野菜であっても自分で育てたものを食べさせた方がいいだろうし、それが美味ければ農作業により一層熱が入るのも間違いない。
 そう考えれば、多少の飴も必要となる。

「まぁ、無難なところでは小惑星……とまでは言わないけど、スペースデブリだったり、これまでの戦争で破壊されて宇宙を漂っているMSや軍艦の残骸だったり、場合によっては月面に転がっている巨大な岩とかでもいいと思う」
「……そのような物でいいのか?」
「ああ。色々と使い道があるしな」

 キブツがある以上、資源に変換出来る代物は多ければ多い方がいい。
 そういう意味では、小惑星とかはシャドウミラーにとっては望むところだと言ってもよかった。
 実際、ジオンの独立戦争が終わった後での話ではあるが、スペースデブリや巨大な月の岩塊といった物を持ってくれば、シャドウミラーの方で買い取る……という計画も考えている。
 とはいえ、月の岩塊についてはまだちょっと決まっていない。
 何しろ、岩塊……言ってみれば、それこそ岩というのは、月には幾らでも存在する。
 そうなると、それこそ持ってこようと思えば月の岩は幾らでも持って来る事が出来るのだ。
 そのような事を解禁すれば、クレイドル周辺にある岩はすぐになくなるだろう。
 まぁ、それが全く悪いという訳でもないのだが……ただ、将来的に何かあった時、岩が必要になる可能性もある。
 それこそ、例えば連邦軍がクレイドルに向けて攻めてくると
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