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戦国異伝供書
第十四話 北陸へその十二

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「政を一切しようとせぬ、関わろうともせぬのはな」
「困ったことですな」
「あれで政もすればじゃ」
 武勲のこともあってというのだ。
「立派にじゃ」
「大名にもなれまするな」
「そうじゃ、それがじゃ」
「ああしてですな」
「万石取りにもなれぬ」
 尚ここにいる者達は皆万石取りだ、織田家が大きくなっていく中で信長に功を認められそれぞれそうなっていったのだ。
 その万石取りの中でも筆頭家老であり地位もとりわけ高い、だからこそ平手も彼等のことを厳しく言うのだ。
「二人共政をしれもそれなりと思うが」
「どうもあの者達は昔からですな」
 川尻も言ってきた。
「いくさ人、傾奇者であらんとして」
「武辺者として生きようと思ってじゃな」
「まさにそう思うが為に」
「あの様にじゃな」
「生きておりますな」
「やれやれじゃ、政には只でさえ人が足りぬというのに」
「ですな、まああの二人らしいと言えばらしいですな」
 池田は少し苦笑いで述べた。
「あれは」
「そう言うか、勝三郎は」
「いけませぬか」
「悪くないが政こそ最もすべきことだからのう」
「人手が欲しい故に」
「あの者達にもと思って仕方ないのじゃ」
 筆頭家老としてはだ。
「全く、どうしたものか」
「言ってはいそうですかと聞くか」
 そこを言ったのは金森だった。
「さて、それは」
「やれやれじゃな、十兵衛や十二郎の様な者もおれば」
 明智だけでなく荒木も見ての言葉だ。
「ああした武辺者もおるのう」
「それがしもですか」 
 その荒木が応えた。
「いや、それがしはまだまだ」
「そう言うが殿に頼りにされておるぞ」
「だといいですが」
「そちらもこれから頼む、ではお主にもな」
「茶をですな」
「渡す、飲んでもらおう」
「さすれば」
 荒木は平手のその茶を受け取った、そうして彼もまた飲んだ、織田家の主な家臣達は平手の茶を飲んでいきさらに話すのだった。


第十四話   完


                    2018・8・16
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