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勇者番長ダイバンチョウ
第24話 復活、星雲組!! 立ち上がれ、熱き仁義の極道たちよ
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『馬鹿野郎が!』

 ゴクアク組組長の部屋に置いて、組長ことゴクアク星王が激怒していた。
 原因は度重なる地球侵略の失態に加え、宇宙麻薬の精製失敗に続き、数多くの侵略兵器の損失による負債の増加による財政のひっ迫であった。
 
『たかが辺境の惑星一つ侵略する為に何故これ程までの損害を出さねばならんのだ! これだけの額だったら今頃銀河系一つ分の土地は買える額だぞ!』

 正確な額は地球換算出来ないのだがどうやら相当な損害を被ってしまっているのは確実なようだ。
 損害は実際には他にもある。
 ダイバンチョウ達を倒そうと宇宙中から腕利きを雇い入れる事にも莫大な費用を投じてしまっている。
 しかも、それらが全て倒されてしまっているのだから完全な赤字でしかない。

『もはやこうなればだ! これ以上家の組員は使う訳にはいかん。となれば・・・星雲組の残りカス共を全て地球へ差し向けろ!』
『し、しかし組長! それは些か危険なのでは? 奴ら未だに俺らに対して反抗的ですしーーー』
『だったら捕えている幹部共や組長を餌にして無理やり使え! そんで侵略が終わったら全員ぶっ殺しちまえ!』

 ゴクアク星王の命令を受け、宇宙中に散らばっていた星雲組の構成員達が全員地球へと差し向けられる事となった。
 この命を受けた星雲組の構成員達は、初めは難色を見せたものの、人質として捕らえられている幹部達や組長の事を言われ、逆らう事が出来ず、言われるがまま地球侵略へと向かうしかなかった。




     ***




 地球では、守が幹部達の救出に成功した事がいち早く知らされた。更に、死んでいたと思われていた組長も重症ながら健在だったと言う報せが飛び込んできた時には、ハジやサブは勿論の事、あのレッドまでもが飛び上がって喜んでいたほどだった。

「そうか、流石は守だぜ。ま、俺は全然心配してなかったけどな」
「何強がり言ってんだい? さっきまであんた『守一人じゃ心配だから俺も行く』って騒ぎ立ててたじゃないかぃ」
「あ、あれは違ぇよ! ゴクアク組の奴らがまた汚ぇ裏工作してんじゃねぇか心配だっただけだよ!」

 とは言いながらも顔の辺りを真っ赤に染めてしまっている番に、モニター越しの守が口元を抑えながら笑っているのが見えた。

「守、てめぇ今笑ったなぁ!!」
『ははは、御免よ番。それよりも、こっちはもうすぐ地球に着くから、そうしたらまた落ち合うとしようよ』
「おう、ヘマすんじゃねぇぞ」
「あんたじゃないから大丈夫だよ」

 茜のきつい一言に番はぐうの音も出すことが出来なかった。

『守、すまんがぁ・・・ボンと話しは出来んじゃろうか?』
『すみませんレッドさん。組長さんはゴクアク組の奴らに受けた拷問の傷が深くてまだ意識が戻
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