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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
プロローグ-2
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ない。
 いい気味だ、そう思っているとそこで少女が近づいてきて、

「はいは〜い、治療をしますね。“癒しの光”〜、魔力もついでに回復させちゃいましょう」

 そう言って一瞬にして私の怪我から何から回復させてしまった。
 魔法の使う能力も非常に高くて、この人は何者だろうと思う。
 と、そこで先ほどの少年が緑色の石のようなものを手にしてこちらにやってきた。

「“魔王の核”だ。これでまた一つ作れるな」
「そうだね。でもなんであんな依頼を受けちゃったの? ユウスケは」
「その場のノリ?」
「う〜ん、まあいっか。まだ動き出す時じゃない、し?」
「そうそう。というか、そこにいる彼女を助けられたみたいだしそういった意味でもよかったんじゃないのか?」

 そこで少年が私の方を見て、そういう。
 確かに彼の助けがなければ私は死んでいたかもしれない。 
 誠意には誠意を。

 そう思って私は彼に、 

「お礼をさせて欲しいわ。だって私を助けてくれたのですから」
「そうなのか? じゃあせっかくだから新商品でも食べていくか? できれば女の子の意見を聞きたいんだ」
「……え?」

 今、彼は不思議なことをいった。
 新商品?
 私は首をかしげながら、

「……料理が趣味なのですか? いえ、冒険者でも料理が趣味の人はいるけれど……」
「いや、俺、今、ある村で喫茶店をやっているんだ」
「え? 喫茶店をやっている冒険者?」
「いや、そういえば俺、冒険者登録はしていなかったな。そのうちしておくか」

 などと彼は言う。
 どうやら彼は冒険者ではないらしい。
 私の頭が混乱してくる。

 何故冒険者でもないのに魔王と戦っていたりするのか?
 そう困惑しているとそこで彼が、

「とりあえず、味見をして欲しいから、俺たちのいる村“マカロニ村”に来てもらってもいいか?」
「“マカロニ村”、どこですか?」
「“アルザの町”近郊の村だが、もし他の場所に連れて行って欲しいならリクエストは聞くぞ。あ、できれば新商品を試してもらってからの方が嬉しいが。やっぱり複数人の意見があるのとないのでは違うからさ」

 などと少年はいうが……私はその町は知っているが、ここからはあまりにも遠すぎる。
 だが場所としては問題なくて、しかもそんな風に自由に移動できるような大魔法をどうやら彼は使えるようで……もう自分の常識が通じないこの謎の空間に私は、考えるのをやめた。
 助けてくれたし、彼らは悪い人ではなさそうだったので、

「大丈夫です。場所は分かりましたから」
「そうか、じゃあ、俺の手を握ってもらっていいか?」

 そう言って彼は私に手を差し伸べてきて、私は彼の手を握ったのだった。
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