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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【魔法先生ネギま!】編
244 吸血鬼との交渉
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は本当かジジィ!」

「うむ。タカミチ君が麻帆良(ここ)≠ノ連れて来てくれておる」

少女が驚愕の声を上げる。少女からしたらネギ・スプリングフィールド≠ニは初恋の相手であるナギ・スプリングフィールドの忘れ形見の片割れであるので、十分に驚くべきことだった。

……しかし…

「……だが、それがどうした」

確かに驚くべきことではあるが──それだけだ。少女が恋したのはナギ・スプリングフィールドなのだ。その息子のクローンがどこで何をしていようと少女からしたら関係無いことだった。

「その子は生まれはもちろんの事ながら、色々と訳有り≠ナの…」


――コンコンコン


老人の言葉を遮る様に学園長室にノックの音が響く。

――「タカミチです。真君を連れて来ました」

「ジジィ、どういうつもりだ」

「何、儂にも少々説明が難しい。故にいっそエヴァにも会ってもらおうかと思っての──入っておくれ」

少女の「どうなっても知らんぞ」と云う呟きを消すように扉が開かれる。

「失礼します」「失礼します」

そんな決まり文句を異口同音に口にしながら入って来たのは5歳かそこら赤髪の少年と、間違いなく三十路は回っていると思われるだろう男性であった。

SIDE END

SIDE 春原 真

――「入っておくれ」

「失礼します」「失礼します」

ノックの回数を間違えず、扉の向こうから聞こえた許可の声に従い、そんな風にタカミチとハモりながら入室した【麻帆良学園女子中等部】の学園長室。

麻帆良(ここ)≠ノ来てから一週間はタカミチの家で厄介になっていた。

しかし、無為に時間を浪費していた訳ではもちろん無く、タカミチから接続方法を教えてもらったまほネット≠ナ情報収集したりと俺が出来そうな事を色々とやっていた。

とりもなおさず云えばネットサーフィンなのだが、色々と識って≠「てもおかしくない情報≠集めることが出来た。

「学園長、一週間振りですね。……俺がここに呼ばれたと云うことは…」

「そうじゃ、そして彼女がお主の出した条件≠ノ合致した」

「……ふん」

(……エヴァンジェリン・A(アタナシア)・K(キティ)・マクダウェル…)

ぬらりひょん頭の老人──この【麻帆良学園都市】が長である近衛(このえ) 近右衛門(このえもん)に示唆された先には俺を一瞥(いちべつ)した後、俺から興味を失ったらしい金髪碧眼≠地でいく美少女──エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルが不機嫌さを隠さずに鼻を鳴らしていた。

……エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルはナギ・スプリングフィールドに退治された≠ニ云う情報
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