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真田十勇士
巻ノ最後 訪れるものその七

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「この術は」
「獣達と共に木の術を楽しんで修行しましょう」
 猿飛の笑顔は今も晴れやかだった。
「それが一番いいですぞ」
「まあ待て」
 逸る十勇士達にだ、幸村は笑って応えた。
「焦ることはない、だからな」
「修行する術もですか」
「ゆっくりと選びゆっくりと励めばいい」
「そうなのですか」
「そうじゃ、焦っても何もならぬ」
 修行、それについてもというのだ。
「何をするかまずは考えようぞ、それでじゃが」
「それで?」
「それでといいますと」
「後藤殿と長曾我部殿はどうされておるか」
 幸村は二人のことをここで問うた、まだ明石はこの国にいるが外に出る準備を進めていて今は修行をしていない。
「一体」
「はい、今はです」
「槍術に励んでおられます」
「お二人共かなり激しく修行を積んでおられます」
「道場の中で」
「そうか、それは何より」
 二人の話を聞いてだ、幸村は笑って述べた。
「では我等もな」
「槍ですか」
「それを学びますか」
「そうされますか」
「殿も槍を使われますし」
 二本の槍だ、それを使った槍術だ。幸村は剣術も見事なものだが忍術とこちらの術を最も得意としているのだ。
「では」
「これより」
「いや、今は我等の本分に励むとしよう」
 これが幸村の返事だった。
「そうしようぞ」
「我等の本分ですか」
「といいますと」
「やはり」
「忍術じゃ」
 それだというのだ。
「思いきり駆けて跳んで励んでな」
「そしてですな」
「そうして修行に励みますか」
「そうしますか」
「そうしよう、大助もそれでよいな」
 今は静かにしていた我が子に問うた。
「ここは」
「はい、それでは」
 大助は父の問いに微笑んで応えた。
「その様に」
「うむ、忍術の修行をな」
「しましょうぞ」
「今日は忍術で思う存分汗をかき」
 そしてというのだ。
「座禅の後でな」
「学問ですな」
「そうしようぞ」 
 こう大助に言うのだった。
「是非な」
「わかり申した」
「それではです」
「今日は忍術に」
「是非励みましょう」 
 十勇士達も応えた、そしてだった。
 幸村は我が子と家臣達と共に汗をかいた、そうして汗を満足するまでかいてその後は風呂に入り飯の後は座禅と学問をして。
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