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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Cインターミドルの猛者〜Reunion〜
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のスカウトだったけど、ハリーは「ごめんなさい。オレ、管理局に入るのが夢なんス」って頭を下げて、今度はハリーが断った。

「こら」

「あいたっ」

とここで、シャルがルミナの頭を小突いて、「あなたはもう、パラディンにはならないんでしょうが」ってお叱りの言葉を告げた。ルミナは、特務零課が再稼動を始めたら騎士団を辞めて、局員一本でいくって決めてるから、ハリーが騎士団に入ったとしても試合をする事はきっと永遠にこない。

「もうルシルとアイリが姿を見せちゃったし、大隊への切り札にはならないからな〜。ルミナ、せっかくここまで来てくれたんだし、ハリーと闘ってあげたら?」

「っ! いいんスか!?」

ものっすごいキラキラしだしたハリー。ルミナも「ま、友人になった記念日として、いっちょヤろうか」って腕をぐるぐる回して準備運動。するとヴィクトーリアも「わ、私もよろしいでしょうか!?」って、ルミナに詰め寄った。

「いいよ。雷帝ダールグリュン、相手に不足無し。ハリーから先にやるから、準備して待っていて」

「あ、ありがとうございます!」

「よっしゃー! やったるぜー!」

ハリーがリングに上がってストレッチを始めて、ヴィクトーリアも「更衣室に行ってきますわ」って一旦アイリ達とお別れ。そしてハリーがストレッチを終えて、起動した「レッドホーク!」っていう鎖型のデバイスを左拳に巻いて、いわゆる特攻服っていうデザインの防護服へと変身した。

「お待たせしました」

ヴィクトーリアがトレーニングウェアに着替えて戻ってきたんだけど、さっきまでは居なかった男の人が付いて来てた。

「確か、ヴィクトーリアのセコンドの・・・」

インターミドルの試合映像の中で、ヴィクトーリアのセコンドを勤めてた人だってことはすぐに思い出せた。その人がシャル達に対して「ご無沙汰しております。イリス様、トリシュタン様、アルテルミナス様」って一礼した。

「久しぶり、エドガー」

シャル達が挨拶を返し終えると、エドガーがマイスターやアイリ、ヴィヴィオ達に振り向いて「はじめまして。ダールグリュン家ヴィクトーリアお嬢様付き執事、エドガーと申します」って挨拶をくれたから、マイスター達も自己紹介で応えた。

「さて。役者も揃ったことだし、始めようか? 砲撃番長・・・バスターヘッド、ハリー・トライベッカ」

「うすっ! よろしくお願いします!」

リング上で向かい合って、右拳同士とコツンと突き合わせたルミナとハリーが距離を取って、臨戦態勢に入った。そしてシャルが「レディ・・・ファイト!」って合図を下した。こうして闘神ルミナと砲撃番長ハリーの試合が始まった。

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