暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2161話
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った。
 ……いや、別にそこまで素早いって訳でもないか。もうルナ・ジオンの建国を宣言してからある程度時間が経ってるんだし。
 だが、それでも俺は素早いと表現したい。
 闇夜のフェンリル隊に、ハワイがルナ・ジオンに譲渡されたと知らされたのは、そんなに前の事ではない筈だ。
 にも関わらず、こうして接触してきたのを思えば、やはりというか、当然と言うか、かなりの速度だと思われる。

「良かったな」
「……ふん」

 ラルが俺の言葉に鼻を鳴らして、視線を輸送機の窓に向ける。
 いかにもな照れ隠しだな。
 ……ハモンは、こういうところに惹かれたのかもしれない。
 そんな風に思いつつ、折角なので俺はスレイと2人だけの甘い時間をすごす。
 もっとも、ゲラートが指示してきた場所はハワイからそんなに離れている訳ではない以上、そんなに甘い時間を楽しむ訳にもいかなかったが。
 それに、俺の恋人達と一緒ならともかく、スレイとラルは顔を合わせた事はあるが、その程度の関係でしかない。
 知人と友人では、明らかに知人よりだろう。
 そんな状況の中、スレイの性格で俺とイチャつくような真似が出来る筈もない。
 まぁ、今回の一件でスレイを連れてきたのは、ラルとの関係をもっと気楽なものにするという思いもあったのだが。
 シャドウミラーとルナ・ジオンは、お互いが協力関係にある。
 実際にはルナ・ジオンが保護国という形を取っている以上、立場的にはシャドウミラーの方が上なのだが、こっちにとってもルナ・ジオンというのはUC世界において大事な場所となるのは間違いない。
 だからこそ、近いうちに機動要塞の類を運んでくる予定になっているのだし、量産型W、メギロート、バッタ、コバッタといった人手……人手? まぁ、取りあえず人手と認識するとし、それらを用意もしてるのだ。
 そうである以上、こちらとしては友好的に接するに越した事はない。
 勿論今が険悪な状況という訳ではないが、それでもやはりあまり接する事がない者達を接触させてみるというのは、悪くない話の筈だった。
 とはいえ、そっちはあくまでもおまけ。
 今日のメインイベントは、やっぱり……

「アクセル代表、目的地に到着しました」

 輸送機を操縦していた量産型Wからの報告に、いよいよかという思いがある。

「分かった、着地してくれ」
「了解しました」

 その言葉と共に、輸送機は地上に向かって降下していく。
 すると、連邦軍が放棄した基地が見えてくる。
 連邦軍が放棄はしたのだが、だからといって地理的な問題でジオン軍としても占領する必要性を感じさせなかった、そんな基地。
 そのような基地だけに、手入れの類もそこまでしっかりされている訳ではない。
 だが、それでも輸送機が着陸するだけなら全く
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