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空に星が輝く様に
6部分:第一話 最初の出会いその六

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第一話 最初の出会いその六

「いいな、毎朝毎晩するからな」
「お百度ね」
「百回でも二百回でもやってやらあ」
 彼も本気になった。当然母もだ。娘のその気持ちがわかったからだ。
「それであいつに合格してもらうからな」
「ええ、それじゃあね」
「決まりだ」
 こう話してだった。全ては決まった。とにかく頑張る星華だった。
 そしてこの頃。八林中学校では。ここでも受験の話になっていた。
「それで御前何処受験するんだ?」
「俺か?まあ八森にしようか」
「御前そこか」
「ああ、そこにな」
 こんな話をする中でだ。男連中もあれこれと話していた、
「なあ狭山」
「御前何処受けるんだ?」
「俺か?俺は八条受けるつもりだぜ」
 背が高く顔は細長い。瞳孔は小さめだ、紙は薄茶色で立っている。その彼が自分の席に座りながら明るい顔で皆に言うのだった。
「そこにな」
「ああ、御前成績いいしな」
「それで八条受けるんだな」
「で、通りそうか?」
「って通ってみせるんだよ」
 彼は笑いながら話すのだった。
「っていうか姉ちゃんがな」
「御前の姉ちゃんがかよ」
「何て言ってるんだよ」
「水樹、絶対に八条に行けって煩いんだよ」
 姉のことを話に出すのだった。
「うちの姉ちゃんも八条だろ?」
「八条大学の大学院か?」
「そこにいるんだよな」
「ああ。それで何か結構詳しいから入れってな」
 そうだというのだ。
「受験には一切力になれないけれどなって」
「つまり裏口はなしか」
「そうだろうな」
 流石にそれはないのだという。
「それでも八条いいところだから受けろってな」
「じゃあいいんじゃね?それで」
「八条で」
「今それで俺も勉強勉強でな」
 たまりかねた口調での言葉だった。
「大変なんだよ」
「それは俺も一緒だよ」
「俺もだよ」
「っていうか全員だな」
 受験生にとって勉強は避けられない。だからこれも当然だった。
「やれやれだけれどな」
「まあ御前も頑張れよ」
「そういうことでな」
「ああ、頑張ってるさ」
 彼は明るい声で応えた。
「あと八条受ける奴は」
「私よ」
 茶色の髪の毛を左右でリングにした女子が一人ここで出て来た。目が大きくはっきりとした顔をしている。小柄だがスタイルは中々いい。
「私も受けるわよ」
「げっ、津島青美」
 狭山は彼女の名前を言ってぎくりとした顔になった。
「御前も受けるの?」
「そうよ。成績もそのレベルだし」
 そのリングの女津島もこう彼に返す。
「よかったじゃない。高校でもあんたと同じよ」
「幼稚園からな」
 狭山は少しうんざりとした顔で述べた。

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