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オズのガラスの猫
第十幕その七
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「何か」
「少しずつですが」
「そうなってきました」
「これってひょっとして」
「まさかと思いますけれど」
「そうね、ここはね」
 まさにと言うオズマでした。
「周りに眠り草か何かがあるのよ」
「じゃあその眠り草のせいで」
「このアナコンダが眠っていて」
「そうしてですね」
「僕達にしても」
「眠くなっているんですね」
「そうだと思うわ」
 まさにというのです。
「だから私達も少しずつね」
「あの、ここは」
 ここで言ったのはナターシャでした。
「まずは草をです」
「見付けてね」
「そのうえでね」
「草を燃やすなりして」
「そう、眠る花粉が出ることを止めるのよ」
「それじゃあすぐに」
「ええ、すぐにね。けれど」
 それでもと言ったオズマでした、皆次第にです。
 眠くなってきていて次第に動けなくなってきていました、それで。
 皆動けなくなろうとしていました、ですがここでガラスの猫が言いました。
「ここはあたし達の出番ね」
「そうね」
「その通りーーです」
 つぎはぎ娘とチクタクがガラスの猫の言葉に応えました。
「それではーーです」
「今から眠り草を見付けて」
「あたし達で処分しましょう」
 こうお話して決めました、ですが。
 ここで、です。オズマ達は寝てしまってそうしてガラスの猫達だけが動ける状況になってしまいました。それでガラスの猫はつぎはぎ娘とチクタクに言いました。
「こうなったら仕方ないから」
「オズマ達は寝ちゃったし」
「私達でーーです」
「問題を解決しましょう」
「眠り草をーー見付けーーましょーーう」
「そうしましょう、確か眠り草は」
 ガラスの猫はその眠り草事態のこともお話しました。
「淡い紫の小さなお花を咲かせるのよね」
「そうそう、だから眠り花ともいうわね」
「そうーーでしたーーね」
「それじゃあ淡い紫のお花を探しましょう」
「私達ーーで」
「ええ、そしてその花を見付けて」
「燃やせばいいのよ」
「火ならーーです」
 チクタクが火のお話をしました。
「誰かーー持っていますーーか」
「あたし?服着ないからライターとかマッチとか持ってないわよ」
「あたしぬいぐるみだから火は嫌いよ」
 ガラスの猫もつぎはぎ娘もでした。
「だから持ってないわ」
「そしてあんたもよね」
「はいーー持っていないーーです」
 チクタクもでした。
「道具のーー類は」
「じゃあどうしようかしら」
「簡単でしょ、お花を見付けて摘んでね」
 ここで言ったのはつぎはぎ娘でした。
「それを地面に埋めたらいいのよ」
「ああ、燃やせないなら」
「それでいいのよ」
 ただそれだけだというのです。
「もうね」
「それもそうね」
「ええ、見付けたら摘み取っ
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