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エアツェルング・フォン・ザイン
そのさんじゅうろく
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かい炬燵があるかよ」

まぁでも確かに少し寒いか…

「ジェネレート・サーマルエレメント」

熱素を生成して部屋に浮かべる。

外はもう暗く、月も出ていないが、幻想郷は基本的に自然が多いので空間リソースも尽きない。

「お兄様、これなぁに?」

「それは熱素って言ってな、焔の力を凝縮した珠だ」

「お兄様の弾幕?」

「そうそう。熱素は瞬間的に生成するのが簡単だからな」

その反面維持が難しい。

逆に凍素や鋼素は瞬間的な生成が少し難しいが維持は容易だ。

「ザイン、これは妖術か?」

「あ、藍さん」

藍さんが熱素をまじまじと見ていた。

「ふむ…見たところ我々とは別の体系の術だな…
属性を持たない純粋な熱エネルギーの塊か…
属性エネルギーを変換している様子もない…
しかしそれではエントロピー増大の法則が…
いや、これは一度生成すれば後は放出するだけか…」

「わぁ!尻尾もふもふだ!」

フランが尻尾をモフるのもお構い無しに藍さんが考察を続ける。

「お兄様!もふもふだよ!」

「後が怖いからやめとく。
藍さん、ほら、席についてください始まりますよ」

「む、すまん。どうも性分でな」

「ならしゃーなし」

藍さんも座り、ほとんどの奴が席についた。

「お兄様はこっち」

と紅魔組の方へつれていかれ、フランの隣に腰を下ろす。

玉藻はアリスの方へ行っている。

「全員座ったわね?」

と霊夢が確認を取った。

「じゃ、長ったらしい挨拶はぬきにするわ。
あんた等がさっさとくたばる事を祈って、乾杯!」

すぐに全員が乾杯と唱和した。

それでいいのかお前ら。

酒がのめればいいのか…

ともかく突っ込み所しかない掛け声で宴会がはじまった。

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