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艦隊これくしょん 災厄に魅入られし少女
第十四話 災厄の少女の采配
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聞こえる。まあいきなり無線に割り込んできた奴が勝手に指示を出していたら不審に思うのも仕方がない。しかもそれが彼女たちが嫌っている提督その人なら尚更である。
しかし、今はそんなことをしている場合ではない。

「信じるか信じないかはこの際どうでもいい。今はこの状況を打破するのが先決だと思うのですが?」
『……そうね、この采配は良い判断ね』

凰香の言葉に名も知らない艦娘はそうつぶやく。
先ほどの低い声より幾分か高い、そして安堵の息のような、そんな声色だった。
 
「というわけで、皆さんお願いします」
『了解しました。提督もご武運を』
『それなりに期待してるから』

二つの返答を受け、凰香は傷ついている艦娘達を探すために硝煙が立ち込める演習場へと走り出した。
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