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オーバーロード 狼牙 3
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オレの私室にパンドラズ・アクターが指輪の解析結果と実験のレポート持ってきて報告を行ってくれている。

「つまりファイターの上限が15から25まで上がり、それにつられて全体の上限110まであがり、15以下の場合は効果がない。そして量産は不可能というわけだな」

「その通りです。材質から製法、全てが未知というよりも既存の物に当てはまらないというのが正しいでしょう。こう、世界の理を捻じ曲げてとでも言えばいいでしょうか」

「なるほどな。他には確認されていないし、ニグンから引き出した情報にも類似のものはなかった。よくぞ調べて上げてくれたパンドラズ・アクター、指輪は宝物殿に保管しておくように。使い道はモモンガさんと決めることになるだろう。モモンガさんはファイターを取っていないし、オレも1しか取っていないからな。使い道は別に探すしかないな」

「畏まりました。一つだけ宜しいでしょうか」

「どうした?」

「こちらの指輪の名前ですが、どうしましょうか?」

「そうだな。可能性の指輪とでも名付けておこう。モモンガさんにも確認をとってくれ。たぶん、問題はないと思うが、問題があるようなら伝言を頼む」

「分かりました。それでは下がらせていただきます」

「ああ、さが、いや、パンドラズ・アクター、デミウルゴスと共にナザリック周辺の素材で作成可能なレベルのアイテムの一覧を作っておいてくれ。優先順位は低くて良い」

「弾丸を最優先にされますか?」

「そうだな、消耗品を優先、弾丸、スクロール、ポーション、その他の順だ。いや、待てよ、物理法則も調べなければならないのか。シズに各種弾丸の弾道がユグドラシルと変化しているかどうかを確認させる。シズにはこちらから伝えておく」

「承知致しました」

「以上だ。何かあれば伝言を飛ばす。次は、デミウルゴスだったか、ディクリメント」

「はい。予定では5分後です」

「そうか。コーヒーを入れてくれ。濃いのを頼む」

ディクリメントに入れて貰ったコーヒーの香りを楽しみ、お茶請けのクッキーで糖分を補給する。合成甘味料とは違う、自然な甘みが口に広がる。デミウルゴスが来るまでしばしの休憩をとる。人化の指輪の報告だろうが、自信満々だったから満足できる結果なのだろう。

ノック音が聞こえ、ディクリメントが誰なのかを確認してから相手を告げてくる。予定通りデミウルゴスだったので通すように伝える。面倒ではあるが、これがメイドの仕事でそれを取り上げるのは彼女たちの存在の否定にまで一気に飛躍されてしまう。初日に装備を切り替えた時もシクススはその場では言い出せなかっただけで物凄く思いつめていたようだ。

「おまたせしましたヴァイト様。人化の指輪の実験が全て終了しました」

「まずは結論か
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