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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜”特務支援課”リーダー、ロイド・バニングス〜
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た。
「りょ、了解しました。」
「では万が一郷の関係者と遭遇してしまった場合は、攻撃に関する行動は一切せず速やかに撤退に専念するのでしょうか?」
「ああ。―――そんじゃ、行くぞ。」
そしてレクター少佐達は山道を進んで、平らで広くなっている中腹に到着した時、レクター少佐達を待ち構えていたかのように、ある人物が郷へと続く山道の側面にある木々の物陰から姿を現して声をかけた。

「――――やはり、ルファ姉の想定通りメンフィル帝国領――――それも”七日戦役”勃発の原因となったユミルならば、俺達も迂闊に入る事はできず、また貴方達も撤退ルートには選ばないという先入観があると踏んで、ユミルを撤退のルートに選んだようですね。」
木々の物陰から姿を現した人物――――背中にクロスベル軍警察の文字と紋章が刻まれたジャケットを身に纏った茶髪の青年が身体のラインやハッキリ見え、太腿を大胆に晒している東方風の特殊な衣装を身に纏った紫が混ざった黒髪の娘と共にレクター少佐達に近づいてレクター少佐達と対峙した!
「なっ!?き、貴様らは……!」
「元”特務支援課”リーダー――――クロスベル軍警察上級捜査官ロイド・バニングスと”アルカンシェル”のリーシャ・マオ―――いや、東方の伝説の暗殺者―――”(イン)”!!」
「フウ……碧の大樹消滅の件を機に、裏稼業は引退してアーティスト稼業に専念しているんですけどね……」
軍人達は驚きの表情で青年――――かつてリィンがクロスベルに派遣された際所属していた”特務支援課”のリーダーであり、キーアの保護者でもあるロイド・バニングスと娘―――――クロスベルの劇団”アルカンシェル”のアーティストの一人にして東方の伝説の暗殺者―――”(イン)”の一族であり、またロイドの恋人の一人でもあるリーシャ・マオを見つめ、軍人達の言葉を聞いたリーシャは疲れた表情で溜息を吐いた。

「ハッ、その”銀”の衣装を纏っておきながらよく言うぜ。――――それよりも久しぶりだな、バニングス。クロスベルの解放以来になるか。………何でクロスベル所属のお前達がメンフィル帝国領であるユミル地方にいるんだ?幾ら連合を結んでいる関係だからといって、許可も無く警察関係者のバニングスや”銀”がユミルにいる事がメンフィルにバレたら、メンフィルとクロスベルの関係に亀裂に入るんじゃねえのか?」
「メンフィルに無許可でユミルに密入国している少佐達にだけは言われる筋合いはありませんが。それに俺達はちゃんと”激務の最中に無理矢理取らされた休養と支援課時代にお世話になった仲間の両親へのお礼の挨拶という正当な目的”があってユミルに滞在していましたから、メンフィル帝国は俺達がユミルに滞在する許可もちゃんと出していますよ。」
「”仲間”…………そう言えばシュバルツァーは”七日戦役”と内戦の活躍
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