暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百二十四話
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啼く。

「円香。何分くらい『下拵え』した?」

「んー…一時間くらい?」

「…………すごいな。おまえ」

「?」

私だったら確実に一夏を襲っている、と千冬は心のなかで呟いた。

千冬が一夏の耳の触れると…

「ぅにゃぁんっ……」

「!?」

ハートマークでも着いているんじゃないかという甘い声が響いた。

「にゃぁぁぁぁ…」

ふと一夏が体を起こした。

「一夏?」

きょろきょろと辺りを見回し…

「あ。ねーさんだー。おかえりー」

一夏が千冬の膝の上に乗り、抱きついた。

「ふぁぁ…ねーさんのにおいだー…」

千冬の胸元に顔をうずめて擦り付ける一夏。

「ちょっ…汗かいてるからやめろっ!」

「にゃー?」

「だめだ…こりゃ…」

千冬は何もせず、一夏が千冬に抱きついたまま数分。

ぴくっと、一夏が動いた。

そしてぷるぷると震え出した。

「正気に戻ったか一夏?私の汗の匂いと胸の感想を聞かせてほしいのだが?
なぁ?匂いフェチの変態め」

一夏はゆっくりと千冬から離れた。

「ぉ、おかぇりなさぃ…」

一夏の顔は真っ赤で、頬がひきつっていた。

「ああ、ただいま」

「…………ば、晩御飯の用意してくる!」

一夏はキッチンへと走っていく。

「逃げたな」

「にげたね」

織斑姉妹は顔を見合せ、クスリと笑った。


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