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レインボーロケット団襲来!〜愛の女神ルリと平和の女神リーリエ〜
メイVSフラダリ
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らえられている部屋の仕掛けが解除された。

 

「……最終兵器は止まり、君達の世界は守られた。そして君達は……、また一歩、先へ進んだのだ。メイ、君のようなトレーナーがいれば私は別の道を進めたのだろうか……」

 

「フレア団のフラダリ、キミの身柄を確保させてもらうよ」

 

Nがフラダリの身柄を確保し、メイに問う。

 

「メイ……、キミが持っているポケモン、ゲノセクトはプラズマ団がカセキから復活させ、科学力で改造した改造ポケモン。すなわちポケモンという存在を科学で傷つけたポケモンなんだ。そんなポケモンをなぜキミのようなトレーナーが……」

 

Nはメイがかつてプラズマ団が科学力で改造したポケモンであるゲノセクトを所持している事に疑問を隠せない。

 

「確かにNさんの言う通りゲノセクトは科学の力で作られた改造ポケモンだわ。Nさんがポケモンという存在を科学で傷つけたポケモンと思っても仕方ないかもしれない……。だけどゲノセクトはポケモンである事に変わりはないし、あたしは作られた命だからといって人やポケモンと仲良くしちゃいけないという事はないと思う。だからあたしはゲノセクトに外の広い世界を見せてあげたくてP2ラボから連れ出したの」

 

メイの言葉にNははっとする。Nはゲノセクトが科学の力で作られた改造ポケモンでポケモンという存在を科学で傷つけたポケモンだからトウヤとの出会いでポケモンは人といると不幸になるだけだという考えを改めてからも人間やポケモンと仲良くしてはいけないと思っていた。だが作られた命でもポケモンである事に変わりはないし科学によって作られたポケモンが人間やポケモンと仲良くしていけないはずはないのだ。

 

「メイちゃんがゲノセクトを連れ出したばかりの頃はゲノセクトがメイちゃんのいうことを聞いてくれなくてメイちゃんもゲノセクトに怪我させられてばかりだったけど、今ではすっかりゲノセクトはメイちゃんが大好きだからね!」

 

メイとゲノセクトの事情をよく知るキョウヘイがそう言う。キョウヘイのその言葉でNはゲノセクトに対する認識を改め、優しい眼差しでメイに言う。

 

「メイ、ゲノセクトを幸せにしてやってくれ、そしてゲノセクトに広い世界を見せてくれ」

 

「はい!」

 

Nが正式にプラズマ団の科学力で作られた命であるゲノセクトをメイに託し、三人はフラダリの部屋を後にした───
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