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こちらサダハシ探偵事務所
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泊まってけと言うので、もう一泊していくことに。
翌日、やっぱりぐっすり寝ているおっちゃんの枕元を一発けったが、それでも起きない鋼の精神をお持ちだったようなので、このまま出ることに。もう少しでもいいてもいいのだが、正直自分の精神が許さないので別の所を探すことに。着いた時はたまたま命拾いしたが、AくんとBくんが池の周りを全く速度で歩くような世界ではないので、何とか今日中には職場を見つけたいところ。バイトの張り紙でもみたら適当に入るか。
...いやちょっと待て。別にバイトしに異世界に来たわけじゃない。なぜ異世界に来たかと聞かれれば、記憶がないのでなんとも言い難いが、異世界の基本は冒険やら探検やらして魔王なるものを倒すことだろう。…でもこの世界に能力というものは存在するのだろうか。おっちゃんを見ていても、特に危機といった感じではなかったしなぁ。
やっぱバイトしかないのか、そんなことを思っていた時。
「あっ...あの...」
自信のない子の声。間違いなくこの声は...
「せ、先日はどうもありがとうございました...」
昨日八百屋でおっちゃんに絡まれてた子だ。何度も言うが、こんな可愛い子がいて良いのだろうか。ラブコメなんかを読んでいて、現実にこんな可愛い子いないわ、ていうかいてたまるかなんてことを思っていたが、意外といるものなのかなぁ。
「いいぃやぁ、そのぉ、、、まぁ何事もなくてよかったな。れ、礼はいいぜ。いや本当に大丈夫...」
いや本当に。だって俺なんもしてないじゃん。なんか、帽子被りなおしたら閃いただけだし。さすがに帽子被りなおして助けましたなんて、言い訳にもならない。
「...私を助けてくださった時の推理、とても素晴らしかったです。趣味で探偵小説を読んでいるのですが、推理をして犯人を問いただす...そんな光景がまさしく私の 頭の中にヒットしました。それで、もしよければ...」
とここで謎の間。典型的な場面だとは思うが、俺だったらすんなり言うんだけどなぁ。
「探偵事務所で雇っていただけませんか…」
まさかの謎の間からの意外な一言。いやまず俺無職だし。今からバイト始めようとか言ってるやつに雇えだなんてってその手があったかぁぁぁぁぁぁ!!
「その手があったかぁぁぁぁぁぁ!!」
もちろん口にも出していた。
「そうだ、悩む必要なんてなかったのか。自分が得意なことを職業にする、そんな一般常識なんで思いつかなかったんだろ!」
得意と言われるとただ帽子かぶり直してドヤ顔口調で喋るだけだが、この帽子が自分のものの分、間違いなんてないだろう。さあぁて、やることも決まった所だしさっさと事務所見つけない...!と...。
「...えぇ、と...また後日お伺いした方がよろしいですか…」
...異世界に来て1日。生きる道筋をおしえて、なんなら手伝ってく
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